1話(100) ページ1
♡手越side♡
桜舞い踊る春。
社会では新しい生活に心躍る季節。
まっすーが植物状態になってから季節はめぐりめぐって2年目が経とうとしていた。
──そんなある朝
いつも通りカーテンを開け、全身に太陽の光を浴びる。
手「ん〜っ!今日もいい天気だぁ〜
ね?まっすー!!」
大きく伸びをしたオレはまっすーの方を振り返った。
まっすーが目を覚まさなくなってからオレは一時も離れずそばに居ると誓った。
オレには愛犬のエマがいるからと医者に無理を言って今はオレの家でまっすーの看病をしている。
幸い、機械をつけてなくても自発呼吸が出来ているということで、少しでも何か反応があったらすぐに病院へ連れていくという条件で特別に許可してもらった。
手「まずは顔を洗お〜ね!」
オレは洗面所でタオルをお湯で濡らし、よく絞ってまっすーの元へ。
手「顔ふくよ〜」
優しく丁寧にまっすーの整った顔を拭いていく。
手「今日はね、慶ちゃんとシゲが来るって〜!まあまあ久々だよね!楽しみだね〜まっすー!」
オレはまっすーに話しかけながら慣れた手際で髭剃りを用意した。
手「ひげ剃るね〜!
まっすー髪の毛が真っ黒になったよね、笑」
髪の毛はオレの知り合いの美容師さんに来てもらって定期的に切ってもらってるけど、染めるのはさすがにやめておいた。
オレはエマに餌を用意して部屋を一通り綺麗に掃除した。
2年近くテレビの世界から遠ざかって今は落ち着いた生活を送っている。
でもこの生活に不満はない。
だってまっすーの近くに居られる。
毎日伸びるひげなどからまっすーが生きていることを実感できる。
まっすーが目を覚ましたとに一番に彼の瞳に映るのはオレがいい。
“ひとりじゃない”って伝えたい。
でもね、そろそろ限界だよ…
夜寝るとき、まっすーの顔を見てやっぱり二度と目を覚まさないんじゃなんじゃないかって…
オレが朝、目を覚ましたとき息を引き取ってるんじゃないかって…怖くなるんだ、
──やっぱり、これはひとりよがり…なのだろうか、
オレの選択は間違っていたのだろうか…
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こんにちは、作者の▽桜久夜▽です!
まさかSeason2までいけるとは思ってませんでした!(;▽;)
読者の皆様のおかげです!!(*^^*)
Season1-2ではお気に入り最高282人!!
ありがとうございます!!
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かん - 続きが見たいです! (2022年2月8日 13時) (レス) @page22 id: cbb88e5d38 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 涙が止まりません。更新楽しみにしてます。 (2021年3月23日 0時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
みー★ - 更新待ってます! (2020年11月6日 20時) (レス) id: 1198c1525b (このIDを非表示/違反報告)
EMMA(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年10月12日 11時) (レス) id: 9efaa21cb6 (このIDを非表示/違反報告)
さっちー(プロフ) - 感動して、一気に読んでしまいました。更新されるの楽しみにしています。 (2020年8月11日 9時) (レス) id: 9a26d2c130 (このIDを非表示/違反報告)
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