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「今日はありがと」
真澄の右手には、今さっき買ったヘッドフォン。
「どういたしまして。いいの買えてよかったね」
「ん」
言葉は素っ気ないけど、表情はすごく嬉しそう。
前のは黒色だったけど、今回は白にしたみたい。
「どうする？このまま帰る？」
駅の近くを歩きながら、真澄に聞く。
「…………………」
返事なし。
「ねぇ、ます『ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ♪』
隣の真澄を見上げようとした瞬間、
自分のケータイが鳴り始めた。
慌ててケータイの画面を見ると、
「お母さん」の文字。
「も、もしもし？」
「あ、A？急にごめんねー。
ちょっと頼みたいことがあって」
少しフワフワした喋り方のお母さん。
「なに？」
「ママ、大事な仕事の書類を家に忘れちゃって…」
はぁ…
「またですかい」
「本当にごめんねぇ！
会社まで…届けてくれるかな？」
「わかった。少し遅くなるかもだけど」
「ありがとう〜！ママ、Aのことだいすき！」
全く、調子のいい好きなんだから。
またあとでね、とケータイを切る。
「真澄、ごめん！私お母さんから書類届けるの頼まれて…！」
もう帰ろう、と言いかけた私の言葉を真澄の声が遮った。
「わかった。俺、もう少しここにいる」
…え？
「か、帰らないの？」
「うん、ごめん」
「それはいいけど…」
あの早く家に帰って寝たい星人の真澄が珍しい。
「じゃ、じゃあ！また明日！」
「ん、バイバイ」
不思議に思いながらも、
私は急ぎ足でその場を立ち去った。
この時、急いでた私は全然気づかなかった。
真澄が、ずっと駅の方を見てたことに。
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じゅんたん(プロフ) - こんばんは、初めまして。真澄推しのものです。けど今作に関しては真澄〜行くな〜等と思ってしまいました。切なくて至さんが優しくて(声優さんも素敵ですよね)勝手に想像しちゃいました。つづるんも楽しみにしています。 (2017年11月13日 2時) (
レス) id: 031f9dff0c (このIDを非表示/違反報告)
春櫻(プロフ) - うあああああ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡目から汗が……(･_･、) (2017年11月11日 19時) (レス) id: a4b183ce82 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷんぺ ∂(プロフ) - なちゅ。さん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります！ (2017年11月9日 19時) (レス) id: 1dd4cba745 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ。(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。このお話ほんっっとに切ない！夢主ちゃん辛い（ ; ; ）更新楽しみにしてます！ (2017年11月9日 1時) (レス) id: 7e18e4ca48 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷんぺ ∂(プロフ) - 実渕 魔理沙さん» コメントありがとうございます！！そうなんですか！ぜひ見させていただきます(,,･ω･,,)更新頑張ります！ (2017年10月7日 17時) (レス) id: 1dd4cba745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなみ | 作成日時：2017年9月23日 11時
