たった三文字 ページ46
貴｢またね、｣
車に乗り込んで窓を開けて顔を出す、おばあちゃんに、それに玲於君に向けて手を振る
貴｢待ってる、｣
玲於｢ん、ネックレス無くすなよ｣
貴｢無くすわけないよ。｣
ブロロロとエンジン音が響き渡る、ああ、ホントにお別れ。でも大丈夫だよね、きっとまたすぐ会えるよね大丈夫
貴｢！！｣
一瞬だけ絡められた手、それは車の発車と同時にスルリと簡単に解けてしまう
数秒で姿が見えなくなってしまって、それでも体を乗り出して車から落ちてしまうんじゃないかって位に体を乗り出して最後まで玲於くんを見た
貴｢私も、だよっ..｣
車が発車した瞬間、玲於くん口パクで
" 好きだ"
そう言ってくれた気がした 、その瞬間コルクが外れた様に涙がボロボロと溢れ落ちる
好きだ、そのたった３文字だけど、それが私には何よりも嬉しく感じた
貴｢ふっ、..うぅ、｣
もう泣いていいんだよ、またねって笑顔で言えたから 、大丈夫、大丈夫、きっと直ぐに来てくれるよね
また会えるよね。終わりじゃない、全てが終わったわけじゃない、ただ少しの間会えないだけだよね
涙を流しながら玲於くんのことを思いながら、首元で光るネックレスをギュッと握る
貴｢っ、..終わり、じゃないっ、から。｣
私にはこのネックレスがある限り無敵だから。
こうして私の夏は儚くも希望を持ちながら今、幕を閉じた 。
__________________________________________
貴｢いってきます｣
春、桜が散り始め道がピンク色にそまる頃夏の暑さは無くなりぽかぽかの温かさ、私は二年生似なりした。
貴｢皆おはよ〜｣
｢Aおはよー！｣
何時も通りの時間に学校につき、皆に挨拶をして席に座る。
貴｢はあ、｣
携帯を確認してもやっぱり返事は帰ってきていない
最後に送ったメッセージは昨日の夜7時 、最近いきなりメッセージを送っても帰ってこなくなって、電話も減った
その相手は勿論玲於くん、元々連絡を返してくれる人じゃなかったけどここまで返信頻度が遅いわけじゃ無かった
貴｢...。｣
大体予想はつくよ、きっと玲於くんはもう私の事なんてどうでも良くなったんだと思う。
そうだよね、やっぱり会えなかったらそうなるよね、ああダメだ泣いちゃそう。
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なつみ(プロフ) - 続編が見たくなるほど感動しました！いい作品ありがとうございました！！ (2018年12月5日 20時) (
レス) id: ecc44db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mnyny1(プロフ) - 続編書いてほしいくらい大好きなお話です！！！ (2018年12月5日 1時) (レス) id: 33af31bf18 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - あ〜！このお話すっっっごい！大好きでした！！ 最後の結末が感動でした！(T ^ T) つぎの新作も楽しみにしてます！ (2018年12月5日 0時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とっても素敵なお話でした。大好きです！ (2018年12月4日 23時) (レス) id: d78e2db400 (このIDを非表示/違反報告)
ますみさん(プロフ) - 皆さんありがとうございます；；一つ一つ大事にコメント読ませて頂いてます！！完結できたのも皆様おかげです。ほんとにありがとうございます。 (2018年12月4日 22時) (レス) id: ae066e6e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ますみさん | 作成日時：2018年10月9日 22時
