消えゆくものが ページ39
貴｢れおくんっ..｣
玲於｢大丈夫だって｣
腕を引かれるまま玲於君について行く、ほんとに私は佳奈ちゃんに会う資格なんてない
だって応援するって決めたのに結局はまた逆戻りして、きっと私の事なんて嫌いで顔も見たくないは
玲於｢佳奈がいちごちゃんと話したいって｣
連れてこられた場所は見覚えのある公園でそこには佳奈ちゃんがいた
そして玲於くんは俺向こうで待ってるわって、どこかに姿を消した
貴｢な、んで佳奈ちゃん..｣
顔が見れなくて、ひたすらにぎゅっと自分の手をにぎりしめて床を見つめる
佳奈｢Aちゃん。｣
貴｢わたし、ごめ..｣
殴られる？馬鹿野郎って言われる？そう思っていたのに、私が考えていた事よりも数百倍暖かいことが起きた
怯える私を強く抱きしめる佳奈ちゃん
佳奈｢ごめんね、そんなに怯えないで、私も謝りたいことがあるんだ。｣
貴｢謝りたい事.. ？｣
佳奈｢私ね本当は玲於に振られてたの、玲於がAちゃんのことが好きって気づいてたしそれを伝えた時にね。でも花火大会、Aちゃんの好意に甘えた直ぐにAちゃんの所行ってあげてって言えなかった｣
声は震えていて、心がぐっと苦しくなって痛くなる
貴｢違うよ、私が..全部悪いんです、明日にはもう居なくなる癖に｣
佳奈｢それは違うよ、Aちゃんがいなかったら私玲於の事好きって気づいてなかった、振られちゃったけど後悔もしてない、それにもう玲於の事好きじゃないし笑｣
なんて言えばいいかな。Aちゃんは胸張って良いんだよ、玲於のことを幸せにできるのはAちゃんだけなんだから、
今度は陽気な声で私と背中をトントンと優しく叩きながらそんなことを言う
貴｢っ...わたし、｣
ああ、ダメだ、また涙が出てくる。溢れおちてくるずっと罪悪感しか無かった佳奈ちゃんに対しての
佳奈ちゃんも気づいてたのかな、なんで？どうして。分かん無いよ、優しすぎるよ
佳奈｢うん、分かるよ。なんでだろAちゃんの考えてる事がわかるんだ、今まで辛かったよね。ごめん、言うの遅くなっちゃってAちゃんは自分の為に恋愛してもいいんだよ｣
佳奈ちゃんの言葉が胸に刺さって、何も言えなくなった。でもそれと同時にこの胸に刺さっている罪悪感は不思議と無くなって行ったんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 792人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつみ(プロフ) - 続編が見たくなるほど感動しました！いい作品ありがとうございました！！ (2018年12月5日 20時) (
レス) id: ecc44db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mnyny1(プロフ) - 続編書いてほしいくらい大好きなお話です！！！ (2018年12月5日 1時) (レス) id: 33af31bf18 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - あ〜！このお話すっっっごい！大好きでした！！ 最後の結末が感動でした！(T ^ T) つぎの新作も楽しみにしてます！ (2018年12月5日 0時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とっても素敵なお話でした。大好きです！ (2018年12月4日 23時) (レス) id: d78e2db400 (このIDを非表示/違反報告)
ますみさん(プロフ) - 皆さんありがとうございます；；一つ一つ大事にコメント読ませて頂いてます！！完結できたのも皆様おかげです。ほんとにありがとうございます。 (2018年12月4日 22時) (レス) id: ae066e6e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ますみさん | 作成日時：2018年10月9日 22時
