欲張らない ページ33
玲於「また明日な」
貴「うん、明日。」
幸せな甘い時間は直ぐに終わりが来て、打ち上がる花火ももう無くなり辺りはシーンと静まりかえる
今は幸せな気分でしかなくて、こうなんて言えばいいのかな。体がふわふわとしている感じ
でもこの夜が終わればまたカウントダウンが縮まってしまうずっとこのままこの夜が続けばいいのになんて思う私はどうしようもない程に玲於君が好きだ
貴「明日、玲於君のオススメスポット行きたい。」
玲於「ん、分かった」
そう言って私の頭を数回髪の毛がぐじゃぐじゃに成程撫でる、何だか心地がいい
貴「玲於君?」
いつもならここでバイバイなのに今日は一向に動かなくてどうしたんだろう?
玲於「あーうん、帰った方がいいか」
貴「..、もしかしてまだ帰りたくないってやつデスカ..」
自分の勘違いかもしれないけど、何だか嬉しくて恥ずかしくてカァッと自分の顔が赤くなっているのが分かるの
今の自分達は傍から見たらカップルって思われるのかな、うわあぁ、だめだめ、また顔が赤くなってる気がする。
玲於「うるせー、悪い?」
貴「悪くないです...」
少しだけ顔を赤くする玲於君が可愛くて、フフッて笑が零れてしまう
玲於「うわ、笑ってんじゃねー、帰る」
貴「あ、やだやだ帰らないで」
玲於「仕方ねぇな。」
満足げに言うけど最初に帰りたくないみたいな事言ったの玲於くんじゃん!って思ったけど言ったら殴られそうだからやめとこう。
玲於「今絶対失礼な事考えてんだろ」
貴「か、考えてないです〜..」
玲於「ふは、分かりやす」
貴「エスパーめ...」
玲於「つーかさ、」
さっきまで楽しく笑ってたのに今度は真剣な顔で玲於くんね、" 別に会えないわけじゃねーから"そう言ったの
貴「車無いし。」
玲於「免許取ればいい話」
貴「私まだ高校一年生だもん」
玲於「まぁ、俺が迎えに行くからいちごちゃんは黙って待ってろって」
私の頭に手を置き、いい子に待ってろよ犬ちゃんなんて、よくもそんな恥ずかしいこと言うなって思ったけど
でも、悔しいけどちょっとだけ、ときめいてしまう自分がいる。
そうやって期待させる言葉を掛けて、大丈夫。来なくたって私は辛くないよ 、期待なんてしない
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なつみ(プロフ) - 続編が見たくなるほど感動しました!いい作品ありがとうございました!! (2018年12月5日 20時) (レス) id: ecc44db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mnyny1(プロフ) - 続編書いてほしいくらい大好きなお話です!!! (2018年12月5日 1時) (レス) id: 33af31bf18 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - あ〜!このお話すっっっごい!大好きでした!! 最後の結末が感動でした!(T ^ T) つぎの新作も楽しみにしてます! (2018年12月5日 0時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とっても素敵なお話でした。大好きです! (2018年12月4日 23時) (レス) id: d78e2db400 (このIDを非表示/違反報告)
ますみさん(プロフ) - 皆さんありがとうございます;;一つ一つ大事にコメント読ませて頂いてます!!完結できたのも皆様おかげです。ほんとにありがとうございます。 (2018年12月4日 22時) (レス) id: ae066e6e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ますみさん | 作成日時:2018年10月9日 22時