甘い時間が ページ32
貴｢私のことなんか、..好きになっても幸せになれないよ..っ、｣
玲於｢そんなん俺が決める、それに前も言ったじゃん俺の中の幸せにはいちごちゃんが居ないとだめだって｣
貴｢でもっ..｣
ポロポロと溢れる涙を抑えることなんて出来ずぎゅっと玲於君の服を掴む
玲於｢あーもー、ごちゃごちゃうるせーな。黙って俺の事待ってろって｣
きっと涙と鼻水で酷い顔になっているであろう私の顔を汚ぇななんて言いながら少し乱暴に玲於くんは拭き取ってくれた
貴｢う、んんっ、｣
玲於｢分かった？｣
今度は私の頬を両手で挟み込み、ムギュっと押さえ込み凧のような顔になる
貴｢い、いひゃいよ..っ、｣
玲於｢ブッサイクな顔笑｣
貴｢うるはい〜っ、｣
玲於｢はいはい、で、返事は、｣
きっと数ヶ月もしたら迎えに行く、なんて約束忘れちゃうかな。私の事も忘れちゃってるかな
でも、少しだけ、少しだけ胸の奥で期待しもいい？また私は玲於くんのことを好きになってもいい？
貴｢..うん、｣
コクン、と頷く。少しだけの希望を、期待はしないよって自分に言い聞かせて頷く
玲於｢ん。｣
そうすれば満足そうに玲於くんも何度か頷いて頬から手を離しもう一度抱きしめる
会話は無くて、でも何だか玲於くんがすごく暖かく感じて、今の私に背中に腕をまわす勇気なんて無くてギュっと拳を握る
玲於｢こっち、｣
貴｢わっ..｣
そんな私を見て気付いたのか私の腕を掴み無理矢理玲於君の腰に腕を巻き付けられた
玲於｢A｣
甘過ぎる空間、今だけでも夢を見させてくれているのかな。あぁ、神様私はホントにこれでいいの？
玲於君はそれで幸せ？ダンスの夢は？仕事は？大学は？夢を潰すようなら私はそんなの望んでないよ
玲於｢また一人でなんかごちゃごちゃ考えてんだろお前。俺がちゃんと考えた事だから、いーんだって｣
貴｢玲於くんって、エスパーなの？｣
どうして私の考えてること分かるのって聞いたらお前わかりやすいからって
玲於｢直ぐに顔に出る｣
貴｢顔に..｣
玲於｢泣きそうになったら唇はギュッてするし、なんか考えてる時は下向くし｣
いちごちゃんの事一番知ってんのは親の次に俺だわなんて得意げに話すんだよ、玲於君 。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 792人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつみ(プロフ) - 続編が見たくなるほど感動しました！いい作品ありがとうございました！！ (2018年12月5日 20時) (
レス) id: ecc44db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mnyny1(プロフ) - 続編書いてほしいくらい大好きなお話です！！！ (2018年12月5日 1時) (レス) id: 33af31bf18 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - あ〜！このお話すっっっごい！大好きでした！！ 最後の結末が感動でした！(T ^ T) つぎの新作も楽しみにしてます！ (2018年12月5日 0時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とっても素敵なお話でした。大好きです！ (2018年12月4日 23時) (レス) id: d78e2db400 (このIDを非表示/違反報告)
ますみさん(プロフ) - 皆さんありがとうございます；；一つ一つ大事にコメント読ませて頂いてます！！完結できたのも皆様おかげです。ほんとにありがとうございます。 (2018年12月4日 22時) (レス) id: ae066e6e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ますみさん | 作成日時：2018年10月9日 22時
