泡沫の恋を君と2【佐野玲於】

ぬくい ページ13

玲於side








貴｢なんかバカにされてる気分なんですけど！｣







出た、いちごちゃんの癖 拗ねたり不貞腐れたら敬語になる所







なんかこれが聞きたくて態と弄るところも有るんだよなぁ、本人は気付いてないだろーけど







玲於｢別にバカにしてねーって笑ただちょっと渋いなって思っただけ｣








貴｢渋くないです〜。飴ちゃんって言ってる方がなんか可愛いじゃん？｣








いやいや、俺にじゃんって聞かれても可愛いなんて思わねぇから 笑









玲｢じゃー飴に名前付けるとかしてんの？｣








貴｢えっ..流石にそれはちょっと..玲於くんもしかしてしてるとか... ？｣








玲於｢いやいやいや、してねぇから、引いた目で見んのやめろって｣







いちごちゃん俺の事 変わった人を見る目で見てきくんの、いやいや、名前付けるわけねぇじゃん、ものの例えだわ








貴｢さっき馬鹿にして来たから仕返しだ仕返し！｣








玲於｢うわ、ムカつく｣








ふふんっと満足気な顔のいちごちゃん、何時からそんなに子に育ったんだよ








玲於｢そんな仕返しする子に育てた覚えない｣









貴｢玲於くんに育てられた記憶ないです｣









べーっと俺に向かって舌を出す、その後は無邪気に笑ってんの









俺の横をニコニコ笑顔で歩くいちごちゃん、街頭に照らされてなんだろ、なんつーの、すげぇ可愛く見えて綺麗に思えた









貴｢えっ、｣









玲於｢..｣









そんな横顔見てたらいちごちゃんの手、握りしめてた、前手を合わせた時よりも、想像してたよりも小さくて









俺が守ってやらないとって思える程の大きさで、夏なのに暖かい気持ちになる、ホッコリするってやつ？








貴｢ね、ねぇ玲於くん手..｣









玲於｢やだ？｣









貴｢や、じゃないけど..｣









さっきまでニコニコ笑顔だったのに今度はつながれた手を見つめて顔真っ赤









貴｢なんで繋いでるの.. ？｣









玲於｢なんでって..なんでだろわかんね｣









ほんと自分でも分かんない、いちごちゃん可愛いなって思って手繋ぎたくなった、それだけ









貴｢玲於くん変なの 。｣








玲於｢変じゃねーし｣








貴｢変だよ、いきなり手なんて繋ぐから｣









玲於｢仕方ねぇじゃんなんか繋ぎたくなったんだから｣







繋ぎたくなったもんは仕方ないし、きっとそう思ったのはいちごちゃんだからだと思う

幸せ過ぎて→←あめちゃん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す