10 - 3 変革 ページ25
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「おや夏目くん、珍しいですね？
しかも”Aさん”まで
何かありましたか？
そうですね、当ててあげましょう…☆」
「当てなくていいヨ
……何でアンタも此処にいるノ？」
Aを抱き抱えたまま、夏目は渉の背後を睨む。
「嫌われたものだね、自業自得だけれど
渉からお呼ばれしてね
少し話をしていたんだ」
「師匠ガ？」
夏目は目を細め、渉を見た。
何か語りかけるように。
分かっているのか分かっていないのか、渉は表情ひとつ変えない。
「Aさん、最近はfineのプロデュースに来ませんねぇ
あんずさんは来ますけど
どうやら他のユニットにも顔を出していないようですし」
他人行儀に、渉はひらひらと舞いながら言う。
けろっとした顔の渉を、夏目は複雑そうな表情で見ている。
彼らにとって、英智は”非演者”。
それが、渉の行動の答え。
「そういえば、逆先くんとA、仲が良かったんだね？
Aが寝ていることも珍しいけど
逆先くんが五奇人やSwitchのメンバー以外の子といるのも珍しいからね」
笑った英智に、夏目は嫌味ったらしくしれっと返した。
自分も大概だと、内心嘲笑って。
「…ライブの話に来てたら勝手に寝ちゃったノ
ただのプロデューサーとアイドルの関係だヨ、生徒会長が一番わかってるんじゃないノ
…それにネ、ボクだって人なんだかラ
必要な時は人と話したりもするヨ」
ため息を吐いて、視線を僅かに動かす。
…さて、どうしようか。
英智がいるままでは本題が出せない。
けれど、出ていけと言って怪しまれてもアウト。
英智を睨んだままの夏目に、急に渉は口を開いた。
「英智
私からひとつ、提案があります」
『むっふっふ』と何処か気色悪い笑い。
明るいこの演劇部部室で、それは良く響いた。
「…なんだい、急に？
珍しいね、渉から」
「英智はAさんの実績、よく知っていますね？
主にKnightsの活動や、昔のモデルでの活躍」
「うん、把握済みだよ
良く耳に入ってくるからね」
急に話がついていけなくなり、また複雑そうな表情の夏目の前で、
渉は笑顔で言い放った。
「fineの専属プロデューサーとして
如何です？」
「………ン？」
Aを抱えたままの夏目の表情は、一瞬で凍りついた。
”繰り返す者”だけが、本当の意味を知ることになる。
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まひる(プロフ) - 雪羅さん» ありがとうございます…！！妄想のままに描いているので賛否両論あると思いますが…(^-^; そういっていただけると嬉しいですー！(*´ω｀)ありがとうございます(*’ｰ’*)ﾉ (2019年10月13日 11時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 前からこの作品見続けています！繊細で綺麗な表現とか、儚い世界観とか、謎の多いキャラクターとか、すごく作り込まれていてまるでドラマを見ているようでした！これからも頑張ってください！ (2019年10月13日 9時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ありまさん» ありがとうございます…！そういったコメント頂けると、嬉しいです(*^-^*) (2019年10月9日 22時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
ありま(プロフ) - この作品の雰囲気がとても好きです。 (2019年10月9日 21時) (レス) id: ef20a5c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
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