【碓氷真澄】アンタは俺だけを見てて_2nd_ (ページ16)

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真澄くんの様子が可笑しくなってから三日目。

監督さんの話によると、至さんは真澄くんに話をしようと持ちかけたが、二人の関係は悪化してしまったらしい。

綴「でも、このままじゃな…」

左「良い演技は二人の息が合ってなきゃ絶対できねぇ。お前達でどうにかしろ」

至「Aちゃん、ちょっと良いかな？」

『？？はい』

珍しく至さんに呼ばれる。

向かった先はベランダ。

至「あのさ、真澄のことなんだけど」

『真澄くんがどうしました？』

至「アイツ、Aちゃんの為にあんな可笑しくなってんだ」

『どういうことですか…？』

至「大人の男になって、Aちゃんを惚れ直させたいんだって」

なんでも、[自立心、包容力、自制心、冷静沈着、寛容]の五ヶ条を守ってるとか。

至「いつもの真澄はさ、もっと皆に色んな意見言って、辛辣だしムカつくけど、それが今の春組には必要なんだよね。

たぶんアイツ、Aちゃんに本当の自分を見せたら嫌われるって思ってるんじゃないかな」

そんなことで、嫌いになるはずがないのに。

至「Aちゃんに良いとこ見せたくて、取り繕ってるんだと思う」

『………』

至「だから、Aちゃんから真澄に言ってもらえないかな？」

『…わかりました！』

今更、嫌いになるわけがない。

それくらい、真澄くんのことを想ってるんだから。

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