農園の特別なお姫様 (ページ6)

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5話ページ6

あれから木に登り

他の子達を観察しながら身を潜めてる

そんな中目に入るのは

森に敷いている柵と外へ通じる門

“私達は「外」に出てはならない”

それが施設に居る限り守らなければ

ならない絶対的規則

だから私達は今まで外に出た事が無い

けど…一度だけ内緒で門に行った事ある

普段は閉じていて

誰も居なかったから廃墟みたいだった

エ「ねぇ、外に出たら何がしたい？」

レ「分かんねぇ…」

『エマは何がしたいの？』

エ「キリンに乗りたい！！」

レ「かんば」棒読み

エ「棒読み酷い！！」

『フフフ♪』

ノ「アリアドネは何がしたい？」

『私は…王子様と結婚したい♪』

ノ・レ「えっ…」

エ「素敵〜！！絶対アリアドネなら
王子様と結婚出来るよ(≧▽≦)」

『そうかな？えへへへ(*´ω｀*)』

こんな風な会話をしたっけ？

何だか懐かしいなぁ…

ぼんやり空を見ながら

そんな事を思っていると…

ノ「アリアドネ、見っけ！」

『えっ…？！』

ノーマンがいつの間にか下に居た

『ノーマン、いつからいたの？』

ノ「ついさっきだよ
アリアドネが最後だから
見つけるのに苦労したよ(^o^)」

『そうなんだ…』

そんなに時間が経っていない様に

見えたのに思ったより進んでたみたい

なら…ﾆﾔﾘ

『エイッ♪』

ノ「！？」

ノーマンの胸に飛び込んじゃえwww

ノ「な…何考えているのさ？！アリアドネ
もし受け止められなかったら怪我して
たよ！！」

『でも、受け止めてくれたじゃん♪
ノーマンならやってくれると思った
から飛び込んだの(*^^*)』

ノ「全く…君は本当に困った子だよ」ｷﾞｭｯ

強く抱き締めてくれるノーマン

オーラが緑と水色が混ざってる

心配と安堵の気持ちなんだろう…

何だか申し訳ないや(ーー;)

『ノーマン…ごめんね？心配かけて』

ノ「良いよ…気にしないで
君が怪我してないなら僕は安心だから♪」

『そっか…(*´∀｀)』

ノ「そろそろ戻ろう
エマやレイ達が心配するから」

優しく手を握る彼に

『うん！』

私も笑顔で手を握るんだ♪