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マス「ああ、いらっしゃい」

男「こんにちは」

マス「いつものかい?」

男「はい、お願いします」


どうやら常連らしい男性は私をちらりと一瞥した後、私から2つ席を空けて座った。
黒いキャップと黒いマスクを身につけ、全身も黒で統一した装いをしている彼は、不審者さながらである。失礼だけど。

マスターが準備しているのを眺めながらベーグルにかじりつく……が。隣からものすごく視線を感じるのだ。それはもう、すごく。知らない人から見つめられるだけでも少し怖いが、今回はなんて言ったって不審者ルックをした人だ。

……え、不審者??

少々脳内パニックを起こしながら、恐る恐る視線の主の方向へと目を向けてみると、バチっと目が合ってしまった。


『…えっと……』

男「……あの」

『あっ、はい!』


彼から発せられる心地良い低音。
キャップの下から覗く澄んだ黒い瞳に惹きつけられる。
ああ、この人は黒が似合うな、と瞬間的に感じたのだった。



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設定タグ:THERAMPAGE , 川村壱馬 , 長谷川慎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:胡桃 | 作成日時:2023年3月12日 8時

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