【文スト】危険人物に生まれ変わったので生を謳歌してやろうと思った。勿論後悔も反省も全然していない。

外出が八回 ページ10

A視点




太宰さんはあたりをきょろきょろと見回す。なんだ可愛いかよ。




「あ、あんた川に流されてて………大丈夫？」



「………助かったか………ちぇっ。

君かい？私の入水を邪魔したのは。」



「邪魔なんて！僕はただ助けようと………入水？」



「知らんかね？入水。つまりジサツだよ。」



「は？」



「私はジサツしようとしていたのだ。それを君が余計な事を＿＿＿＿＿＿」




何だコイツ………という顔をしている敦君に向かって、リュックからスマホを取り出しつつ云う。




『ね、変人って言ったでしょ。コイツはジサツマニアなんだよ。』



「そ、そうなんですか………あの、さっきから何してるんですか？」



『そこそこ権力持ってる系のパトロン達に「お家買ってくれる素敵なヒトが居たらデェトしたぁい(意訳)」ってメール送ってる。』



「あ、そうですか………」



『働くにしても取り敢えず住所だけは確保しとかないとね。

それに追ってくる奴等も権力持ち人間の愛し人にゃ手を出しにくいからね、さーて誰が一番良い条件を出してくれるかなー？』




うん、我ながら性格悪いな。

でもこの生き方めっちゃ楽しいし楽だからやめられない止まらない！要らないって思う時もあるけどね！




まぁ正直奥さんいるのに私にメロメロな奴は滅びれば良いと思うけどね。

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