ホームレスを拾いました2

No.95 ページ45

裕太side

今日は俺が泊まる日や。





俺には作戦があって、色々持ってきてる。


これであの時の事と笑う事を思い出してくれたらええな。


裕「おじゃまするでー！」


隼「どうぞー。」


俺は足早にリビングへと向かって、Aちゃんの元へと向かった。


裕「Aちゃん！久しぶりやなー！俺の家族連れてきたんや、めっちゃ可愛いで！」


Aちゃんの膝の上に、マイロとアルビーを乗せる。


裕「こっちがな、マイロで、こっちがアルビーや。俺の大切な家族や！」


俺が撫でてあげると、お腹を見せるマイロとアルビー。


『…かわいい』


裕「そやろー！ほんま俺もメロメロやねん。」


Aちゃんが撫でると、気持ちよさそうに眠るマイロとアルビー。


隼「本当可愛いなー、」


裕「あとな、プレゼント持ってきたんや。隼これ入れて！」


隼「…はーい！」


隼はパッケージを見て、ニヤニヤしながら、DVDを入れた。


裕「これ、Aちゃんに来てもらった初めてのライブ。DVDになったんやで！この時、あれやな、Aちゃん泣いとって、ステージの上から丸見えやった。笑」


『このライブ…みんなかっこよかった…』


裕「玲於なんてな、この時Aの為に踊るって言ってて、みんなの為にも踊らなあかんって何回も言ってたんやで！笑 」


『私の為に…踊ってたんだ…』


裕「そうやで。俺含めみんな、Aちゃんにカッコいいって思って欲しかったんやで。」


そして、DVDを見ながら涙を流すAちゃん。


きっと今あの時の事を思い出してる。








玲於、待っててな。たぶんあと少しや。








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