天才4歳児の脱獄1【約束のネバーランド】 (ページ29)

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Type.28 ページ29

ノーマン「よかったね、君は露見(ミス)を隠し通せる
ドンに濡れ衣を着せてまでを続けたかったんだろ？」

レイ「・・・・・何が望みだ？」

ノーマン「①今まで通りそばにいて、僕らの安全を保証すること
②レイが持ってる全情報の開示
③寝返って
今度は僕のスパイになってよ」

レイ「馬鹿かお前、ハナからそれが目的なら黙って俺を利用すべきだ
脅しだの交渉だの余地は一切与えるべきじゃない
有無を言わせず利用していざ決行で切り捨てる、そっちのが確実だろ」

ノーマン「そうなんだけどね」

ノーマンは先程食堂でエマと話していたことを思い出していた

エマ『連れてく、だって私たちが逃げたらその子の命が保証されるとは限らないもの
それにね、やっぱり私は信じたい、ギルダとのことで改めて思ったんだ
レイには『疑え』って言われたし、『ママの嘘見抜けなかったくせに』とか言われたら言い返せないんだけど
たとえ鬼の手先の内通者でも兄弟に悪い子はいないと思う、一緒に育った家族だもん
邪魔されても裏切られても甘いって言われても私はその子を信じたい！』

ノーマン「気が変わったんだ、僕もレイを信じたい、敵である前に友達だって
それに、ずっと気になっている不可解もある、リトルバーニー、隠したのレイだよね？
僕らのために・・・・・レイがこの脱獄を仕掛けたんでしょう？」

レイはコニーが出荷される当日

コニーの荷物を持っていくとその時にリトルバーニーを隠したのだ

レイ「コニーを騙すことは難しくない、コニーと同室だったレイなら尚更だ
食堂に置いたLB(リトルバーニー)、エマが見付けなかったらレイが見つけてエマに渡すつもりだったんじゃない？
あの日、レイがああ言わなかったら僕らは門へ行ってなかった
レイは僕らが僕ら自身で真実に辿り着くように仕向けたんだ、この施設(ハウス)の絶対秘密の真実に」

ノーマン「100%ママの牧羊犬(イヌ)ならそんな真似しないよね？
・・・・・・レイは僕らを制御していた、主に進度の調整だ、内側からママの意に沿うように・・・・・
でも同時にママをも制御してくれていたんじゃないの？
スパイの立場から僕らが即出荷されないように、事実、本物のロープの在り処は密告していないでしょう？
敵ならどうしてチャンスをくれたの？ママに背いて、敵じゃないんでしょう？実際は
僕らを致命的に不利にする情報はママに流していないし発信器も壊せる―――――――違う？
ねぇレイ、レイはどうしてママの牧羊犬(イヌ)をやっているの？」