天才4歳児の脱獄1【約束のネバーランド】 (ページ28)

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Type.27 ページ28

レイ「何言ってる、どうした？ノーマン」

ノーマン「もう分かっているでしょ？罠を仕掛けた相手は3人
『ドンには僕のベッドの裏』、『ギルダには2階トイレの天井裏』、エマとレイの前ではそう言った
でも実際には
ドンに食堂、ギルダに図書室と伝えてある、さっき回収したよ
4ヶ所隠してなくなったのは僕のベッドの裏のみ、ドンは濡れ衣を着せられただけ
内通者は君だ――――――レイ」

ノーマンからそう告げられたレイはベッドの上に倒れ込んだ

レイ「くっ・・・・はははははっ！！」

レイは声を上げて笑いそして低い声になる

レイ「あーあ、上手くやってたと思ったのに
お人好しのお前ならもうちょい騙せると思ってたのに、存外早く気づいたな
そうだよ、俺がママの内通者(スパイ)だ
いつから疑ってた？」

ノーマン「シスターがハウスに来た夜」

レイ「あの晩すぐか・・・・」

ノーマン「我ながら嫌気がさすよ、真っ先にレイを疑った、友達なのに・・・・・
でも、レイが内通者(そう)なら1番困るし、逆に敵から見ればレイ=内通者(それ)が1番いい
レイなら作戦にまで口を出せる、事態制御の面から見ても完璧だ
これ以上ない適任者だろ？」

レイ「『だから疑った』」

ノーマン「"そうでなければいいのに"って"最悪の想定"だったけどね
ついでに言えばレイ、君、今回限りの即席内通者じゃないだろ
突然の密告や即席のスパイをママがここまで信用するわけがない
少なくともレイは、あの日既に敵(スパイ)だったし、ママはあの日既に内通者(レイ)を潜らせ"特定"を済ませていた
実際、レイはいつからママのスパイだったの？」

レイ「ずっと前から」

ノーマン「！・・・・スパイに限らずママの手下だったのか・・・・・！」

監視、保安、商品の向上

レイはそもイザベラが家畜(食用児)を統制する上で望む方向に内から誘導する装置

レイ「そう、要は羊飼いにおける牧羊犬さ」

ノーマン「装置(イヌ)もスパイもレイ1人だよね？」

レイ「嗚呼」

ノーマン「全部知っていて農園(ママ)に加担してきたってわけ」

レイ「嗚呼」

ノーマン「全て嘘だったの？聞きたいことは山ほどある、ママに何をどこまで話した？発信器は壊せるんだよね？」

レイ「それを聞いてどうする？返答次第で俺を切るか？」

ノーマン「切らないよ、レイには今まで通りは僕らのそばにいてもらう
"レイを通して制御できている"、それでママが標的(ぼくら)の即出荷をしないでいるなら、レイを手放すのは僕らにとってシンプルに危険だもの」