女狐【 wrwrd 】 (ページ28)

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第26話ページ28

(貴方視点)

私はロボロくんにUSBメモリを渡し、話を続けた

『最後に戦略の流れだけど、今のところ主に水を使おうと考えているわ』

zm｢水？いつもみたいに大砲やなくて？｣

『ええ、水よ。確かに、大砲に比べて殺傷能力は低い。でも強い水圧を当てれば人は動けないし、何よりあの国は暑い！バカ真面目にいつもみたいにやってたらこっちがやれてしまうわ、だから水を使うの。有難いことにあの国は島国水はたくさん有るわ、それにあの国は貧富の差が激しすぎる』

"貧富の差"

これはどの国でもあるが、

ヤハナリ国都は特に酷く

あんなに暑い中屋根もなく暮らす人達は毎日バケツに入った2杯の水で暮らしている。

『私達がどうにかして貧富の差をなくそうって言ってる訳じゃないけど、少しの水を撒けば体感気温は少しは下がる。そうすれば村人からの反撃は減るわお互い利益があっていいし、後に属国にした際も反乱が起きなくていいでしょう』

完璧だった。

まだ前の会議が終わって数日だ。

そんなたった少しの間でここまでの作戦を立てられたAに憧れを持つものや、

なかには恐れの心を持つものすらいた。

gr｢ほぅ、続けろ｣

『さっき言った通り、城まではその話で行きましょう。城に着いたら、さっきロボロくんに頼んだ城内のシステムを切って戦闘。システムを切れなかったらそこからはまた考えておくわ』

『戦闘に関しては大丈夫でしょ？貴方達なら』

戦略の見通しが見えてき、

戦闘に血が騒ぎ、何処か目が燃えているように見える幹部達は

Aの呼び掛けに大きな声で返事をした。

部屋の温度が上がったように錯覚するくらい会議室の熱量が上がり、

戦闘派の幹部達から圧を感じる

『戦闘に関しての立ち位置等は次までに考えておくわ、』

戦闘派｢了解！！！｣

『文官はこれからの見通しのために少しでもヤハナリ国都について知って欲しいわ、できるだけ資料を読み込んで』

文官｢了解。｣

『オスマンはヤハナリ国都への圧を強めて欲しい。向こうの行動によく目を配って』

os｢了解めう。｣

Aは話が終わり、前を向きながらグルッペンに目配せをした。

gr｢話が纏まったな。今日の会議は終了と、する｣

そう言うと幹部達は各々の行動を始めた