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ハリーは流れ込んでくる記憶に為す術がなかった。
ただ頭の中に流れ込む映像に身を委ねた。
そして、自分にそっくりな容姿をした少年と夢の中で思い続けた少女がストーリーを展開させていく。
そして、ハリーは知ったのだ。自分にそっくりな人がジェームズだと。それは紛れもなく自分の父親なのだと。
シーカーに選ばれた日にハーマイオニーに連れられてメダル室へ行けば【ジェームズ・ポッター】と書かれていた。
父もおなじ才あるシーカーだったと。
そしてハリーは思った。自身が焦がれてしまった少女は父の友達なのか？それとも、これは自分が作った妄想なのかと。
ハリーは父の顔を見た事がなければ、こんな記憶も知るはずがない。
「これは、なんなんだろう」
『ただの記憶よ』
声のする方に顔を向ければ、視界が変わる。
真っ白い空間に、Aが横たわっている。
真っ白な肌はいつにも増して真っ白だった。
あれ、どうしてAがここにいるんだ。それに、
その時ハリーは我に返った。Aが息をしていないと言う話を思い出したのだ。
すぐさま横たわるAの肌を触る。氷のように冷たい。
そして呼吸を確認するように、心臓を触る。
音も、何もない。
全身から血の気が引いてくのがわかった。そして、ハリーは自身が見た夢が鮮明に蘇ってくる。
僕はこれを知っている。この生々しい恐ろしい夢を。
ダドリーの家に住んでた時に毎日のように見た夢を
「A！どうしたんだよ！！目を覚ましてくれ！」
本当に、死んでしまったのだろうか。
もし本当なら、それは決してハリーにとって受け入れられないものだった。
『ねぇ、そんなに揺さぶっても起きないわよ』
また聞こえる。この声は誰なんだ。いや、知ってる。
『ハリー？知ってるでしょ私の事』
Aから顔を離し、声のする方へと向ける。
ミルクティー色の艶やかな髪の毛に、真っ白な肌。
そこに上品に整えられ配置されたパーツ
全てが宝石のようだった。
「君は、」
『怖がらないで。さぁ、呼んでちょうだい。』
少女の名前は、
その瞬間、心臓が大きく波を打つ。
『本当にそっくりね、』
その瞳は暖かかった。
「お願いだ、Aを返して」
自然と口から出た言葉だった。
その言葉に少女は目を丸くする。
『この子は不完全なのよ、それでも欲しいの？』
欠陥品とでも言いた気な瞳
「あぁ、僕の親友なんだ」
その言葉に少女は涙を流した。
『親友ね、とっても素敵な言葉だわ。』
貴方が何度も言ってくれたもの、ねぇジェームズ。
ハリーの意識が戻る前にそんな声が聞こえた。
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あずき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！！！落ちとかって決まったりしてますか？ (2023年1月31日 0時) (
レス) @page31 id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - フォールさん» 私も大好きな小説なので気がつけばたくさん更新してしまいます笑頑張ります！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - 真昼さん» とても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - この小説に出会えて良かったです！まだまだ序盤の方だけどとてもおもしろいです！どうか主様のペースで最後まで筆記し続けて頂けると幸いです！頑張ってください、応援してます！ (2023年1月28日 21時) (レス) @page13 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - この先、どうなっていくのか楽しみです！最後まで応援しています！！ (2023年1月28日 8時) (レス) id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年1月27日 1時
