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ロンは空いた口がふさがらなかった。
やばいことをしてしまったと。
3週間前にAと口を聞かなくなってから、ずっと仲直りしたくてたまらなかった相手に愛想をつかされたのだ。
「今、Aなんて言ってた？」
多分ロンは聞こえていたのにAが自分にそんなこと言うはずないと心の底から願っていたのだ。
「僕のこと、嫌な奴だって、、」
ロンはハーマイオニーを泣かせたことも嫌な奴だと言ったことも全て忘れていた。いま、彼の頭の中を占めているのはAだった。
今にも泣きそうな勢いだった。ハリーはその姿を見てハーマイオニーもその気持ちだったんだよと少しばかり同情した。まぁ、ハーマイオニーとってロンはそこまで大きい存在では無いのだろうけど。
Aはいつだって平等だった。僕らに対して特別扱いをしたと思えば他の子にもするし、なんなら僕らが悪い時は悪いと言ってくれた。
その時、ハリーは気がついた。Aが僕らをとめなかった理由を。
彼なりの僕らに対する願いでもあったのに、それを裏切ってしまったと。
それから、ハーマイオニーを次のクラスにもその日の午後にも見かけなかった。
Aは出席していたがやっぱり隣にはネビルがいる。
そして今日はロンが楽しみにしていたハロウィンなのだが、当の本人はAの事でもっと悩みに悩んでそれどころではなかった。
大広間に向かう途中パーバティ・パチルが女子トイレでハーマイオニーが泣いていて1人にして欲しいと言ったらしい。
ロンはその言葉に少しだけ顔を歪めたが、それ以上に彼の頭の中はAだけだった。
ハリーも同じだったが、ロン程ではなかった。なぜなら彼が僕らに対して口を聞かなくなった理由が分かったからだ。
そして、今日のハロウィーンで話して謝ろうと決心したから。
ロンへその事について話してもいいかと思ったが、1人で解決したいんだと前に言われたのを思い出し口を挟むのを辞めた。
つくづく罪な男だなとハリーは思った。
大広間につけば、ハロウィーンの飾りがいっぱいに飾られている。
よし、ここで、ここで謝るんだ。
ロンもハリーと同じだったらしい。必死でAを探しているのは同じだった。
でも、どこを見渡してもどの寮へ行ってもAは見つからない。
その時、大広間の扉が開きクィレル先生が全速力で部屋に入ってきた。
「トロールが…地下室に…お知らせしなくてはと思って…」
ロンとハリーは顔を見合せ青ざめた。
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あずき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！！！落ちとかって決まったりしてますか？ (2023年1月31日 0時) (
レス) @page31 id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - フォールさん» 私も大好きな小説なので気がつけばたくさん更新してしまいます笑頑張ります！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - 真昼さん» とても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - この小説に出会えて良かったです！まだまだ序盤の方だけどとてもおもしろいです！どうか主様のペースで最後まで筆記し続けて頂けると幸いです！頑張ってください、応援してます！ (2023年1月28日 21時) (レス) @page13 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - この先、どうなっていくのか楽しみです！最後まで応援しています！！ (2023年1月28日 8時) (レス) id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年1月27日 1時
