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初日の授業からハリーたちは大変だった。
ハリーは生き残った子だと周りから噂話を立てられた。それだけでお腹いっぱいなのにAが歩けば歓声が沸く。
女子生徒は悲鳴に近い声を立てる。男子生徒も中性的な顔立ちをしており、誰よりも綺麗なその顔に見惚れていた。
だからだろうか、進みくいったらありゃしない。そうロンは感じていた。
ハリーとAと一緒にいることは大好きだが、この状況を求めている訳では無い。
ロンが顔に眉間を寄せているとAは分かっていた。
そっと、ロンの手を握る。Aにとってその行為は励ましのためだった。
『ロン、僕は君がいちばん素敵だと思うよ』
慰めの言葉かもしれないが、ロンにとっては素晴らしい言葉に聞こえた。Aに言われたからだろう。ロンは本当に単純だった。
ロンにとって、Aは特別だった。ハリーとは違う存在だった。ロンは単純に人としてAを特別に感じていた。
ハリーは最高の友達なら、Aはロンの欲しい時に欲しい言葉をくれる1番の味方だったからだ。
「その、手を繋ぎながら歩くのは少し恥ずかしいかも」
ロンは少し控えめに、Aに嫌われない程度に言葉を紡ぐ。
なぜなら、廊下を歩けばあのホグワーツの王子様であるAと手を繋いると注目の的になってしまうから。
今は、ありがたいことにロンとAだけが歩いていた。それに、ハリーは御手洗に行ってから行くらしく先に2人で向かっていたのだ。
『あ、すまない。僕の癖だ。何故だろう。手を繋ぐのが好きなんだ。女々しいよな』
そう言いながらあまりその事に気にしていないように見えた。まぁ普通男の子なら男同士で手を繋ぐのを好きだとは言わないだろう。
その点でもやっぱりAは変わっているなとロンは思うのだった。
「いや、僕も嫌なわけじゃないんだ。ただ、手を繋いでいたら周りから変に思われちゃうかもって」
これは本心だった。ロンは自分といるだけでAを憐れむ奴らもいることを知っていたから。まぁ主にスリザリンの奴らだけだが
『そうか、変に思うのか。僕はあまり周りに何を言われようと気にしないからなぁ考えたこともなかったよ。』
やっぱりAは他の人と違う。
「いや、本当に僕は嫌じゃないんだ！」
ロンは自分は手を繋ぐのは嫌じゃないと、最後まで主張しきった。あくまで周りの目のせいだと。
『大丈夫、そこまで言わなくてもわかっているよ。』
Aはロンの扱いが上手かった。
『そこまで言うなら、二人っきりの時にでも手を繋ぐかい？』
少し意地悪なその言葉にロンはまたも顔を真っ赤に染める。
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あずき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！！！落ちとかって決まったりしてますか？ (2023年1月31日 0時) (
レス) @page31 id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - フォールさん» 私も大好きな小説なので気がつけばたくさん更新してしまいます笑頑張ります！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - 真昼さん» とても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - この小説に出会えて良かったです！まだまだ序盤の方だけどとてもおもしろいです！どうか主様のペースで最後まで筆記し続けて頂けると幸いです！頑張ってください、応援してます！ (2023年1月28日 21時) (レス) @page13 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - この先、どうなっていくのか楽しみです！最後まで応援しています！！ (2023年1月28日 8時) (レス) id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年1月27日 1時
