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ハリーポッターは、プリペット通りの4番地にある家の階段下に住んでいる。
その狭さにはもう慣れっこだった。
それよりも、ココ最近よく見る夢が彼の睡眠を妨げた。
酷く震え上がった体は、触れるほどに冷たくなる。もう、息をしていないのだと錯覚させるほどに。
そんな生々しい夢をココ最近毎晩見るのだ。
けれど、ハリーポッターにとってその夢は悪夢とまでは言えなかった。
彼は、その夢の中に出てくる少女に少しながら年頃の淡い気持ちを抱いていたから。
夢だからフィクションであるのは確かなのに、その夢に出てくる少女は本当に生きていると思い込んでしまうほどにリアルだった。
そんな夢をココ最近何度も見てしまうことで、女の子と関わらないハリーは少女に興味を抱いてしまったのだ。
夢の中でだけで生きる少女に。
目覚めれば、少しだけ夢で出会った少女に浸ってしまう。
そんなことをすれば、この後何が起こるかは明白で
｢おいっ！早く出てこんかっ！｣
その声の大きさは体の大きさと比例する。
｢さっさと準備してちょうだい！｣
その声の高さはその体の細さと比例する。
｢ママ！プレゼントが去年より少ないよ！｣
その態度のデカさは顔の丸さと比例する。
同い年のダドリーのその言葉を聞いてようやくハリーは目が覚める。
そうだ、今日はこいつの誕生日なのだと。
進まない気持ちを無理やり動かしていつもの作業に取り掛かる。
早く、こんな毎日から抜け出したい。
そして、夢の中の少女に会えればどれほど幸せなことか。
例え、その夢が幸せな夢じゃなくとも。どれほど残酷なものであってもハリーにとって少女は特別になっていく。
それがなぜなのかは分からない。
けれど、ハリーの中で少女の存在は大きなものになるのだと確信をもてた。
ハリーはこれから自分に起こる夢のような非現実のような世界に足を踏み入れるとは知りもしない。
蛇と会話をすることや、自分宛の手紙が届くことも。
その手紙のせいで、ダーズリー1家が苦労することも。
何も知らないのだ。
ただ、これから先の話を彼なりに歩んでいくだけ。
仕方なく入れられた窮屈な車の中でハリーは身を潜める。
初めての動物園に心が踊っていることを隠すために
やっと着いた動物園で1人の少年と目が合う
青空と同じスカイブルーの瞳とエメラルドグリーンの瞳が混じり合う
さぁ、物語は幕を開けた
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あずき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！！！落ちとかって決まったりしてますか？ (2023年1月31日 0時) (
レス) @page31 id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - フォールさん» 私も大好きな小説なので気がつけばたくさん更新してしまいます笑頑張ります！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - 真昼さん» とても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - この小説に出会えて良かったです！まだまだ序盤の方だけどとてもおもしろいです！どうか主様のペースで最後まで筆記し続けて頂けると幸いです！頑張ってください、応援してます！ (2023年1月28日 21時) (レス) @page13 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - この先、どうなっていくのか楽しみです！最後まで応援しています！！ (2023年1月28日 8時) (レス) id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年1月27日 1時
