12話 ページ13
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「練習できんのつらい」
11月、ジャイアンツはCS敗退し、秋季練習がスタートした。
和真さんは「左第五腰椎分離症」と診断され、侍ジャパンを辞退。
そして練習も参加できないため、ただ練習風景を眺めている。
『逆にその状態で日本シリーズ出ようとしていたんですか？』
「…気合でなんとかなるやろとか思ってた」
野球選手、無理してでも試合に出たい。
そんな人達だ。もちろんこの男も。
寂しそうにみんなを眺める和真さんはすこし小さく見えた。
『和真さん』
「なん？」
『和真さんは一人ではないということを忘れないでほしいです』
「…！、おん」
和真さんには仲間がいるんだから。なんでもかんでも一人で詰め込むところもある。
彼の近くにいてわかったことだ。
「そうやな、やなにはやなちゃんおるし」
『え』
「やなちゃんは俺がなんかやらかしてもなんとかしてくれるやろ？ほんまに感謝してるで。ありがとうな」
『あ、いえ、こちらこそ…』
真正面から伝えられると、こんなにくるのか…。
恥ずかしさのあまり、顔を背けた。
「あ、照れてる」
『照れてないです』
「嘘やん、顔赤い」
『黙っててください』
「カッカせんで顔見せて」
ずるい人だ。
余裕そうな表情で。ほんとうにムカつく。この天然たらしめ。
(坂本「うわ、イチャイチャしてる」)
(湯浅「見せつけてんすかね」)
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Ta.(プロフ) - ジャイアンツファンさん» ありがとうございます！！ぜひぜひお話楽しみくださいませ！！ (11月26日 19時) (
レス) id: dfe3139d2b (このIDを非表示/違反報告)
ジャイアンツファン - コメント失礼します。このお話、とても好きです。これからも頑張ってください。 (11月26日 16時) (レス) id: 4ea8cec19e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ta. | 作成日時：2024年11月21日 16時
