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暴走と逃走の段 ページ46

忍たま生活五日目。まだ生きている。しかし、私もそろそろ第二の死期が近いのかもしれない。

 何日経っても委員会が決められない。どこも人手が足りなさそうで、何かしらの魅力があるのだ。今日中には決めないと、先生方の堪忍袋も切れてしまいそう。三木ヱ門達の助言も借りてあらかた絞ったんだけどな。

 ちなみに委員会でほぼ全員の顔と名前を把握したけど、自分から話しかけるようになるには至らなかった。出来るだけ人混みを避け、端で小さく顔を伏せて生きています。話せるようになったのは、気がつけば隣でご飯食べてる綾部喜八郎と、三木エ門と喧嘩ばかりの平滝夜叉丸。

この前の昼食の次の日に改めて自己紹介してくれたので、その時初めて二人の苗字が分かった。少し話してみると、三木エ門含めて四年生は変だ。みんな凄く綺麗な顔で羨ましいが、何か大切なものが足りない。協調性? 自重? 空気読み? この人たちならアメリカとかでもやっていけるんじゃないかな。


 そんなこんなで、私は授業を終えて三木エ門と教室で話していた。やはり内容は主に火器。三木エ門が大切にしているユリコにサチ子に春子。最近ユリコとより仲良くなって、的を正確に狙えるようになったらしい。意思疎通出来る様になるまで練習したんだね、すごいね。

「A! いるか!?」

「滝夜叉丸、どうした?」

 話を中断されて不満げな三木エ門が振り返る。珍しく息を切らした滝夜叉丸が、私の前に駆け寄ってくる。

「七松先輩が、お前を探しているぞ!」

「え」

 血の気がさっと引く。私は立ち上がった。

『ど、どうして? マラソンして私のことをすっかり忘れて下さったんじゃ無いの?』

「それが、六年生同士の会話の中にお前が出てきて思い出したらしい。委員会がまだ決まっていないと知って勧誘するつもりだそうだ」

『律儀な…………じゃなくて!』

 どうしよう、どうあがいても殺される未来しか見えない。あの人すごく苦手なんだよ。前も私の話は一つも聞いてくれなかったし笑いながらひどいことをしてくる。悪気が無いと分かっていても恐ろしくて仕方がない。

「逃げろ、A。くノ一教室まで逃げれば流石に追ってこないだろう」

 言っていることが映画チックで馬鹿らしいが、現実味を帯びた今、私はガクガクと頷くしかない。次の瞬間、ろ組の教室の戸がスパーンと開いた。

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設定タグ:忍たま , RKRN , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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砂糖水 - (_;´꒳`;):_同じくぅぅぅぅ (2023年3月21日 21時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 天女じゃない所は良き、ですがオリキャラとモブは無理だったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(((泣 (2023年3月4日 17時) (レス) @page12 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - 初心者Mさん» 自分では仲のいい忍術学園しか想像出来ず、こうなりました笑 鼻血が出てますよ□ヾ(・∀・`o)フキフキ読んでくださってありがとうございます! (2021年3月17日 21時) (レス) id: bb04bdd80d (このIDを非表示/違反報告)
初心者M - 天女ものではない所が、好きです。(鼻血) (2021年3月17日 21時) (レス) id: 8867205e66 (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさん、ありがとうごさいます!誰にも読んでもらえないと思っていたので凄く嬉しいです! (2021年3月17日 14時) (レス) id: bb04bdd80d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まみむー | 作成日時:2021年3月16日 12時

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