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「用具委員会の仕事は、主に用具の修理と点検です。特に、今は新しい用具を買う予算がないので、同じものを長く使えるように丁寧に修理しています」

 作兵衛は緊張しているようだが、その説明はとても分かりやすい。用具庫の中には手裏剣や苦無、他にも沢山の武器があって目を奪われる。

「初めて来ましたか?」

『ううん、でもそんなに来たことないな。こんなに色んな物があるんだね』

 確かに皆かなり使い込まれている。外での働きっぷりを見ると、かなり念入りにやっているのだろう。おかげでみんなが修行を出来るんですね、感謝です。

 そんなことを考えていると、作兵衛がこちらをじっと見つめていることに気がついた。

『どうしたの?』

顔に何かついているのか、それともお面が気になるのかと手を滑らせる。自分でも私を見ているのに気がついていなかったのか、パッと頬が赤くなる。それから恥ずかしそうに視線を落とすと、ぽつりと言った。

「私は前にA先輩に助けていただいたことがあります。覚えていらっしゃらないと思いますが」

『そうなの!?』

本当に覚えていなかった。どこだ。いつだ。

「去年の春です。町に行った帰り道に同室とはぐれ、山賊にも襲われた私を助けてくださいました。その後秋宮先輩も、同室を連れて来てくれて…………」

『ああ、思い出した』

作兵衛だったんだ、あの時の子。人助けしたのは覚えているが、顔も見ていなかったから分からなかった。

「ハル伝いに話は聞いたよ。お菓子ももらってしまって。ありがとう』

 後でお礼に来たらしいのだが、いつも忍んでいる私は気が付かなかった。ハルが代わりに受け取ってくれ、申し訳なく思いつつも美味しく頂いた。

「いえいえ! その時に先輩の名前を秋宮先輩から伺っていましたので、今日お会いできて嬉しいです」

作兵衛は太陽のような笑顔を浮かべた。んー、満点。

「あの時の先輩、凄くかっこよかったです。先輩に憧れて、私ももっと強くなりたいと思いました」

 そんなこと言ってもらえるなんて、今なら先程の保健委員会の気持ちが分かる。自分でもかなり頑張ってきたからそれが認めてもらえてものすごく泣きそうだ。

ていうか、確か私その時変装していたんだよね。それなのにくノ一教室の生徒だって分かったんだ。変装の成績はとても悪いわけでは無いけど、私もまだまだ勉強が足りないや。

▽→←委員会見学その六の段(訂正済)



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設定タグ:忍たま , RKRN , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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砂糖水 - (_;´꒳`;):_同じくぅぅぅぅ (2023年3月21日 21時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 天女じゃない所は良き、ですがオリキャラとモブは無理だったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(((泣 (2023年3月4日 17時) (レス) @page12 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - 初心者Mさん» 自分では仲のいい忍術学園しか想像出来ず、こうなりました笑 鼻血が出てますよ□ヾ(・∀・`o)フキフキ読んでくださってありがとうございます! (2021年3月17日 21時) (レス) id: bb04bdd80d (このIDを非表示/違反報告)
初心者M - 天女ものではない所が、好きです。(鼻血) (2021年3月17日 21時) (レス) id: 8867205e66 (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさん、ありがとうごさいます!誰にも読んでもらえないと思っていたので凄く嬉しいです! (2021年3月17日 14時) (レス) id: bb04bdd80d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まみむー | 作成日時:2021年3月16日 12時

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