# 倒れてる監督生 ページ16
side : Deuce Spade
グリムを捕まえてからすぐ。
何を思い出したのか死にそうな顔をしながら、ユウとグリムは教室へと向かっていった。
俺とエースは顔を見合わせながら頭の上に?を浮かばしている。……なんであんな顔して教室へ?もう昼だが。
エースは呑気に、トイレかぁ?それとも忘れ物?等とほざいているが、トイレなら教室に行かないし、忘れ物ならあんな死にそうな顔はしないだろう。
それを伝えればさらに深まる謎。…んー、アイツらなんかやらかしたのか?
…いやまあ。やらかしてはいるんだが。
「 あっ!!!分かった!!! 」
「 !?急に大声を出すな!!!びっくりするだろうが!!! 」
「 いや。お前も十分でけぇから。…アレだよアレ。A・ドーベルの特別授業じゃねーの? 」
「 ああ…そんなことも言っていたな… 」
「 まあ、もうそろ終わるっしょ?奢ってもらわねーといけねーし、迎えに行こうぜ! 」
そんなこんなでエースと話しながらも着いた教室。前のドアは空いていてチラッと見えた中には…
………いや、死体?
倒れてるグリムと、白目になりながら全く動かないユウがいた。…え?なんでそんなことに?
エースも悲惨なアイツらを見たのか急に走り出して教室の中へと向かった。俺も負けじと走る。
エースが教室に入りかけたその時。ふいに教室の後ろのドアを見ると、A・ドーベルが。
何を考えているか分からない目で俺とエースを見ていたらしく、俺が見ればすぐにどこかへと歩みを進めた。
………アレは絶対どっかのカシラやってたな。
「 おい!ユウ!グリム!大丈夫か? 」
「 死んでんじゃね?ぜって〜死んでるよこれww監督生とかもう手遅れ感すごいわwww 」
「 そんなことを言ってる場合か!おい!…保健室に運ぶか? 」
「 え〜、だっっっる。 」
「 ……んん……、ッ、ハッ!!アイツはもういないんだゾ!? 」
起きて早々そんなことを言うグリム。
こんなグリムは初めて見たな……どれだけA・ドーベルがトラウマになってるんだか。
…………ま、まあ。確かにアイツの授業は出来るなら受けたくはないが。
いないと知ると、急に肩の力を抜くグリム。それと同時に起き上がる監督生。あ、ユウお前生きてたんだな。
……さあ、食堂へ行こうか。
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れたら - 続きはありますか、?あったらぜひ読みたいです!更新待ってます (2022年3月31日 18時) (レス) id: 3a8e68ec4e (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 最高です。更新待ってます (2020年7月12日 0時) (レス) id: f19b0b021f (このIDを非表示/違反報告)
ココ - この小説とても好きです!更新楽しみにしてます。 (2020年6月4日 2時) (レス) id: 93e09ab845 (このIDを非表示/違反報告)
pokettoame(プロフ) - あーこれは……続きが気になります…… (2020年5月27日 12時) (レス) id: 2f9884d86e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ワンコ可愛いですよね!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年5月21日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千紗 | 作成日時:2020年5月13日 15時