お兄ちゃんとあんよ(リクエスト) ページ6
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これは、Aが初めて歩いた日の物語。
ナース「…Aちゃんの年齢的に、そろそろ歩いて良いはずなのですが…」
マ「…足に病気があったりはしないしねぃ」
Aの1歳3ヶ月の検診を終えたマルコとナースでの会話。
単語程度の言葉は発せるし、物を目で追うこともできるし、手先を動かす作業もできる。
ただ、問題なのが歩かないことだ。
掴まり立ちはできるのだが、それから1人で歩こうとしない。
理由は兄たちの溺愛うえの抱っこ三昧だからである。
甘えん坊のAの影響もあるのだが、兄たちの溺愛っぷりの方が原因の大部分を占めているだろう。
だがここにいるお兄ちゃんお姉ちゃんたちはみんなこれが普通だと思っているためその原因が話に上がることは無かった。
歩く練習として、Aの両手を持って歩くのをサポートするトレーニングを最近している。
今日はエースのようだ。大きな体を折ってAの高さに合わせて手を持ち、甲板をゆっくり歩いて練習をしている姿があった。
エ「いっち、に！いっち、に！」
『うっ…！うっ！』
なんだかヒヨコの行進でも見ているようで、甲板で洗濯をしていた3番隊は微笑み、壁によりかかって銃の手入れをしているイゾウでさえ手を止めて見ていた。
「A頑張れ〜♡」
「俺の所においで〜！」
「なっ！Aは俺のところに来るんだ！！」
サ「は？！俺のとこだから！」
船員の小競り合いにいつのまにか参加しているサッチ。
片手にはすりおろしたリンゴが入った器を持っていた。
マ「Aにかよい？」
サ「おう！頑張ってるって聞いてついな」
はにかみながらポリポリと頭をかいているサッチ。
ハ「そろそろ休憩させようよ！もう5分も歩いてる！」
蝶よ花よと育てられているAは、彼らにとって5分すら歩く事もタブーらしい。
「ハルタ隊長の言うとおりだ！！」
「疲れちまって倒れたらいけねぇ！」
ハルタの声にワタワタと慌てて、練習しているAとエースに近寄る船員たち。
マ「ハッ…過保護だねぃ」
イ「お前さんもだろ？」
マ「こっちの台詞だよい」
俺達もAを取り囲む輪の中へと入った。
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羅鬼 - 載せていいですよ！ (2022年11月16日 19時) (
レス) @page26 id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
羅鬼 - 良ければ！どうぞ！ https://picrew.me/image_maker/11529/complete?cd=dbvrUG1uF2 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりたんぽ | 作成日時：2022年10月18日 22時
