マルコとナンパ(リクエスト) ページ40
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そう言ってAはサッチにマルコの前まで抱っこしてもらう。
マルコの頬を両手でパチンと挟み、勢いよくマルコへキスをしたA。
マ｢っ！｣
『〜〜ぷぁっ』
Aについていた色濃いリップは酸欠になるほどのキスでほとんど落ち、一方マルコの唇へよくうつった。
サ｢よ、よくやったわA！みた？！これが愛の力よ！！｣
とかまぁ意味の分からないことを言うサッチ。
｢……よーくわかったわ、｣
女は下を向き少し張った声で言った。
その言葉にピクリと体を揺らすAとサッチ。
マルコは静かに次の言葉を待った。
｢………ふふ、負けよ。私の。悪かったわね、お嬢ちゃん？｣
怒られるかと思えば、女はひらりと手をあげたあと椅子の背もたれにかかって、降参。と一言言う。
｢あたしが可哀想な女になる前に早く何処かへ行ってくれるかしら？あなたの勧めたホットミルクをかき消したいのよ｣
言葉はキツいが心の奥底ではどこか温かさを感じる雰囲気。
マ｢……ちゃんと寝るんだよい｣
最後に、女の目の下をすりっと撫でてマスターへお金を払ったあと、Aを抱っこして店を出たマルコ。
ﾏｽﾀｰ｢…良いのですか？お味を消しても｣
｢…私が哺乳瓶に入ったようなミルクで満足するような女に見える？……プリンセスメアリー頂けるかしら｣
ﾏｽﾀｰ｢……諦めるのですか？｣
｢…あんな幸せそうに笑われちゃ、諦める以外の選択肢ないわ。……私は彼をあんなに幸せそうに笑わせられない｣
ﾏｽﾀｰ｢…貴方は意外とロマンチックな方なのですね。｣
｢…嫌味よね。こんなお酒があるなんて。でも女ってこんな物でしょう？｣
と、出されたお酒のグラスをゆっくりと回す女。
｢言葉の意味なんて少しは違えど一緒よ。女はくどい方が丁度いいもの｣
ﾏｽﾀｰ｢……作用ですか｣
｢あーあ。私も海へ出ようかな｣
ﾏｽﾀｰ｢…あなたは海より花の方が似合いますよ。｣
マスターはそう言って彼女のグラスにブルースターの花を散りばめた。
｢！｣
ﾏｽﾀｰ｢女の子ですからね。｣
ふふっと笑うマスターに、女は顔を伏せる。
｢……貴方もずるいのね｣
ﾏｽﾀｰ｢なんのことだか｣
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カクテルと花言葉、調べてみるとより面白いかもですね。
マルコは女が情報を持っていないと薄々感じながらもここまで付き合ってくれた紳士な男。｢貴方もずるいのね｣の言葉にぴったりはまりますね、なんて笑
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羅鬼 - 載せていいですよ！ (2022年11月16日 19時) (
レス) @page26 id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
羅鬼 - 良ければ！どうぞ！ https://picrew.me/image_maker/11529/complete?cd=dbvrUG1uF2 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりたんぽ | 作成日時：2022年10月18日 22時
