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その男は肩をぐるぐると回しながらもどんどん近づいて来る。そして__
「ッア゙！？」
「タケミチくん！！」
そのまま花垣にラリアットを喰らわせた。鈍い音が大きく鳴り響き、地面に叩きつけられる花垣。そんなやり取りを見ていた黒龍の隊員達は一斉に頭を下げ始める。花垣は周りの様子からして、コイツが黒龍の総長か、と理解した。
「兄貴…」
「ずりィなテメェら、楽しそうじゃねェかよ！俺も混ぜろ！！」
黒龍の総長、柴大寿は地面に転がっていた花垣を軽々と掴み上げ、そして思い切り壁に向かってぶん投げた。
橘が慌てて花垣の元へ駆け寄ろうとするも、柚葉が下がっていろ、と止める。
「で、コイツ誰？」
大寿はボロボロになった花垣を指差しそう言うと、九井はケラケラ笑う。
「ハハッ！知らねぇで殴ってたのかよ、さすがボス。そいつは東卍の壱番隊隊長花垣武道だ」
「…ア？おい。お前…」
「あ、やっぱり！柴大寿くんだよね？」
大寿が九井の方へ視線をやると、見覚えのある女が1人。思わず声を掛けるとAもそうだったようで、首をこてんと傾げて大寿の名を口に出した。
「覚えてる？一緒に公園で話したんだけど…」
「…黒宮A」
「わあ、感動〜！何年ぶりの再開だろ」
この場の雰囲気にそぐわない笑顔で話す姿はまるで喫茶店の一室のような、そんな表情と声色だった。そんなAの様子に少し絆されたのか、大寿はAと会話を続ける。
「なんでこんなとこにいンだよ？」
「この辺図書館の帰り道なんだよね〜。いつもはココくんと行くんだけど今日はたまたま…」
「…ココ、早く連れてけ」
「イエスボス」
九井が恭しく大寿にお辞儀し、Aを連れ出そうとする。それを見た大寿は花垣の顔面を容赦なく蹴り上げた。
「八戒は我が家へ東卍の奴を連れてきたのか？いくら言っても黒龍に来ねェのによ…！！」
「八戒、コイツ殴り殺せ。同じ東卍としてのケジメだ」
"東卍"の名を聞いたAは、ぴたりと足を止めた。
「…あぁ、そう言うことね」
小さくそう呟いたAは九井の腕をするりと抜け出し、花垣の前に立ちはだかった。
「…なんの真似だ、A」
「大寿くん、Aのことも殴んないと」
「ハ？」
「Aも東京卍會なの。しかも陸番隊隊長なんだ。だから
にこり、と笑うA。大寿と九井は目を見開く。乾は慌ててAの元へ駆け寄った。
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飛鳥 - 続き楽しみに待ってます！ (3月14日 7時) (
レス) @page36 id: 2cfd6d6f99 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - めっちゃ好きです！！！続き待ってます！気が向いたら更新してください！応援してます！ (12月29日 17時) (レス) @page36 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
シア(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (10月28日 20時) (レス) @page35 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのみき - 東リベの夢小説史上面白い小説でした！更新頑張ってください！ (10月13日 22時) (レス) @page34 id: d976c5d16a (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新ありがとうございます‼️最高です (10月6日 23時) (レス) id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2021年10月16日 21時
