どろり。 3 【東京卍リベンジャーズ】

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いつものファミレスにて。Aはストローから口を離し、ふと思い出したように話し出した。

「そーいえば、もうすぐ体育祭なんだよね」
「…A、その話詳しく」



マイキーが深刻そうに腕を組み、Aにそう尋ねる。周りも真剣にAを見つめる。


「ええ〜、詳しくって言われても…普通に学校の体育祭がもうすぐ始まるなーってだけ」
「おい三ツ谷〜、なぁんで言わなかったんだよ」
「言ったら絶対お前ら来んだろ…」

はあ、と三ツ谷がため息をつきながら頬杖を突く。
三ツ谷はAの学校での姿を他の奴等に見せたくなかったのだ。小さな独占欲だったがA自らのせいで水の泡となった。


「Aさんは何の競技出るんすか？」
「玉入れ！」
「走らねェの？」
「Aより足速い人いっぱいいたからね〜、でもタカちゃんはリレー出るんだって」
「興味ねー」
「おい俺にもちょっとは関心持てよ」

「あ、そういえばA応援団入ったんだよね」
「…A、その話詳しく」
「マイキー。さっきもやったよ、この下り」

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「ダンス…？」
「そうそう、団ごとに振り付け自分たちで考えてどこが1番良かったか決めるの！タカちゃんは応援団長！」
「三ツ谷のことは何でもいいけど、どんなカッコすんだ？学ランなら俺の貸してやるよ」
「ケンチン抜け駆け禁止！俺の着ろよA♡」
「ア？俺のだろ」
「俺っすよね！？」

「…争ってるとこわりーけど、こうなると思って衣装違うのにしてんだよなあ」
「うん、学ランなんて着ないけど…」


矢張り三ツ谷は1枚上手だった。Aが学ランを着るなんて知れば此奴等が黙ってないとわかっていた為、三ツ谷プロデュースの衣装を着ることになっていた。


「三ツ谷だる！！」
「俺、賢いんで」
「ずる賢いの間違いだろ」

「ん、ていうかみんな見にきてくれるの？」
「おー、Aの晴れ姿は見ねーとな」
「えー嬉しい！来週の日曜日ね！」
「東卍の奴ら総長命令で全員連れてくわ」
「それはやめて」

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