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花垣はニヤニヤと笑うキヨマサを見て、喧嘩賭博でのトラウマが脳裏によぎる。足が震え、一歩後退りした花垣を見て、龍宮寺は花垣へ声をかける。
「タケミっち、Aたち連れて逃げろ。俺は大丈夫だから」
龍宮寺の視線はの先には虚な目をし、不安定な呼吸を続けるAがいる。
龍宮寺は花垣が「怖い、逃げたい」と思っていたのを見透かしたようにそう言う。花垣はハッと何かに気づき、今度は覚悟を決めた顔つきへと変わった。
「…キヨマサくん、まだ決着ついてなかったよな」
「ア？」
「喧嘩賭博のタイマンの決着」
「何言ってんだテメー、あれはどう見てもテメェの負けだろうが！」
「負けてねェ！」
花垣はキヨマサを睨みながらそう言うと、龍宮寺は「タケミっちに1億円」と言い放った。
「くだらねーけど乗ってやるよ」
「ヒナもタケミチくんに1億円！」
「ウチは3億円！」
「じゃあAは5億にしよーっと…」
「おい…！A喋んな、傷口が開く」
「みんな…！！」
そう言った4人を見てキヨマサ達は嘲笑いながら「頭がおかしい」と言い放つ。
「タケミっちが勝つ」
「…あ？」
ふう、と花垣が一呼吸置くと同時に、力強く足を踏み込みキヨマサへと殴りかかる。
しかし、花垣に襲い掛かったのはキヨマサの拳ではなく短刀であった。花垣の手を貫通してしまっている。余りの痛さに花垣は絶叫し、白目を剥いていた。
「ンだよ、殺したと思ったのに…意外と反応いいなオマエ」
目の前に広がる凄惨な光景に橘は思わず花垣の元へ駆け寄ろうとするが、エマが必死に止める。
「タケミチくん！！」
「ヒナ、行っちゃダメ！」
「離して、タケミチくんが…っ」
「タイマンなんてする気ねーよ、唯の処刑だろ？」
キヨマサの発言に周りから野次が飛ぶ。いい気になったキヨマサは花垣に「殺してやる」と宣言した。
花垣は痛みに喘ぎながら、自身の手のひらに刺さったままの短刀を見つめる。
「俺が刺されたのは手だ…でもAちゃんは、もっと痛い腹を刺されてんだよな………ッ！！」
そう言い切ると、花垣は一気に手のひらから短刀を引き抜き、遠くへと投げ捨てる。
「来いよ花垣、嬲り殺してやる」
「タケミチくん！！」
「花垣ぃ、女が幻滅してんぞ！ほんとダセーよなァ！」
しかしなりふり構わず、花垣はキヨマサへ飛びつき、思い切りキヨマサの腕に噛み付いた。何度も殴られ、蹴られているが花垣は決して離さずにキヨマサへしがみつく。
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まる(プロフ) - ドンさん» 応援していただけて嬉しいです（ ; ; ）更新頑張りますので今後ともよろしくお願いします…！ (2021年10月5日 21時) (
レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - まるさん» 分かりました、更新頑張ってください応援してます！ (2021年10月5日 19時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます！夢主は自己投影して頂ければ嬉しいです…(^^) (2021年10月3日 20時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年10月2日 12時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 癒し系猫さん» 恥ずかしい（ ; ; ）変換ミスです💧教えてくださりありがとうございます（ ; ; ） (2021年10月1日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2021年9月25日 20時
