†さんじゅうににちめ!!† ページ12
志麻side
志『えっと、よんぶんのさんかけるには…』
夏休み開始二週間、どこかの変態胸毛さんのせいで一向に進まなかった宿題をしていると、
((ガタッ
向かいでパソコンを触っていたセンラさんがバッと立ち上がった。
志『…どしたの?』
セ『きた…』
志『なにが…?』
セ『今日、近くで夏祭りするって…』
夏祭り?
祭り?
志『お祭り!!』
というわけで…
***
セ『浴衣買うでぇ〜。』
志『おぉ〜!!』
正直トラウマのお化け屋敷のショッピングモールにやってきた。
志『浴衣着るの?』
セ『うん。志麻くんはねぇ、藍色とか紫らへんが似合うかなぁ…』
志『藍色?』
セ『うーん…せやねぇ…』
そう言うとセンラさんは、ビニールの袋に入れられた無地の濃い青の浴衣をとると俺の服に合わせて目を細める。
セ『これ藍色なんやけどな…?んー…ちょい柄があった方がええな。』
そう言って店内をぐるぐるし始める。
志『ほぇー…なら志麻も…!!』
俺もセンラさんと同様に店内をぐるぐるして、レモン色、クリーム色といった明るい浴衣を探す。
志『あっ…!!』
***
志『センラさん!!』
セ『志麻くん、ちょうど良かった。これとかどう?』
志『センラさんも!!これ着て!!』
2つ重なった浴衣は、クリーム色と藍色で、派手すぎない控えめな刺繍にはそれぞれ百合の花と薔薇の花が施されてあった。
セ『ふふっ、なんかこの2つ似とるな。』
志『お揃いみたいで嬉しいな/////』
セ『そうやね。じゃあお会計いきましょうか。』
そのまま、俺がお財布を出すことはなかった。
志『なんでぇ!?』
セ『彼女は奢られとくもんやで?』
志『むぅっ…』
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てるち。(プロフ) - コイルさん» あ…まぁ…虫が全くダメな俺が住めてるから!大丈夫だよ!…多分!(((え (2019年8月1日 5時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
コイル - てるちさん» え…虫…((ちょっと躊躇った人 (2019年7月27日 5時) (携帯から) (レス) id: d686199489 (このIDを非表示/違反報告)
てるち - コイルさん» あらきさんって青森なんだ!いや本当に山だらけ、虫もでるから本当に無理… (2019年7月26日 22時) (レス) id: 4f318e08ec (このIDを非表示/違反報告)
コイル - てるちさん» りんご!!あらきさん!!←青森やろがい!! (2019年7月25日 23時) (携帯から) (レス) id: d686199489 (このIDを非表示/違反報告)
てるち - コイルさん» 本当に何もない…あるとしたら山、蕎麦、おやき、りんご、善光寺…?くらい? (2019年7月25日 1時) (レス) id: 4f318e08ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コイル | 作成日時:2019年7月21日 11時