壊れたモノ ページ42
．
「おい、この女どうすんだ?」
「知らん。」
二人の見張りがドアを開けたまま、外から私を監視する。
別に逃げも隠れもしないのになぁ…
「手は出すなって…
とっとと殺して金に変えればいいのにな?」
「知らねぇよ、船長命令だ。」
「こんな女残してどうするつもりだろうな?」
「服従させるまでは売りも殺しもしない、つってたぞ。」
「へぇｰ」
少しは口を閉じたらいいのに、かれこれ数時間ほどずっと私の目の前で喋っている。
「なあお前。」
「……」
「お前だよ、お前っ!!」
一人の小柄の男は私を指さす。
「なんですか。」
「とっとと俺達に服従してくんね?
そしたらお前も自由、俺達も金が入ってラッキー。
どっちもウィンウィンだ。」
「絶対嫌です。」
なぜだろう、この人の話を聞いていると虫唾が走る。
服従なんか絶対しない。
死にたくないってのもあるけど、何よりも
こんな酷い人達の言うことを聞くなんて絶対に嫌。
「一生この暗くて狭い部屋にいとくつもりか?」
「あなた方に服従するよりはマシです。」
「うっぜぇ。」
小柄の男はペッと唾を吐く。
「聞くところによると、お前……
ガキとジジイを庇って船に乗ったんだろ?」
「……」
「じゃあよ。
村にもう一回襲いに行くとか、村のヤツらをダシにしれば簡単に言うこと聞くんじゃねぇのか?」
「…!」
大柄の男の言葉に私の体は大きく反応する。
「お、本当だ。
さっきまで無反応だったくせに、急に反応しやがった。」
「となれば、船長に要請出しに行くぞ。」
「ダ、ダメ!村には手を出さない約束でしょ!?」
ガチャガチャ…!!
私は手錠を外そうと、必死に手足を動かす。
「…はぁ?」
「…約束?
んなもん知るかよ。俺達は海賊だ。
欲しい物のためなら手段は選ばない。」
二人の男は不気味な笑顔を見せると、荒々しくドアを閉める。
「そ、んな、ダメ。
守らなきゃ、村を…みんなを…守らなきゃ…!!」
私の頭には�犲蕕覘瓩修琉譴弔慮斥佞世韻�グルグルと回る。
なんだろう、少し気持ち悪くなってきた。
ご飯も水も飲んでないからかな……
グニャリ…
あれ、なんだか目の前の視界が歪んで…
「みんなを、マ、モル……」
ガシャン…!!
手足を拘束していた鎖が壊れ手足が自由になるのと同時に、私の中の何かが壊れた。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
