素直 ページ33
「オレ、明日から少しこの村から離れる。」
「え。」
突然の暴露に、私の頭は真っ白になる。
「な、なんで…私、なんかしましたか…!!?」
「違うよい…
ただ包帯とか、またいろいろと買い揃えないといけなくなってな。
ここ売ってないから、近くの島まで行かないといけないんだよい。」
「じゃ、じゃあ……またすぐに帰って来るんですか…?」
「あぁ。明後日には帰ってくるよい。」
「び、びっくりした……
もう二度と会えないのかと…」
私はホッと胸を撫で下ろす。
「そんなにオレと会えなくなるのが、嫌だったのかよい?」
マルコさんは少し挑発するように笑う。
「あ、当たり前じゃないですか……!!
一日以上会えないと分かっただけで、もう気が重くなります。」
ここ最近、一日に三回は必ず顔を合わせているから急にそれが無くなると……
本当に心にポッカリ穴が空いてしまう。
「……今日は、やけに素直だな。」
マルコさんは驚いた様子で私の腰周りに手を回し、首に顔を埋める。
「そう、いうマルコさんも……かなり、積極的ですね……
って、マルコさん……?」
背中越しに感じるマルコさんの心臓の音は一定のリズムを刻んでおり、気持ちよさそうな寝息を立てていた。
「まさか……この状態で、寝たの…?」
私は今の状況に驚きを隠せず、少し目を見開く。
228人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
文ストオタクの一般人 - うん!ふたりとも可愛いね!私が貰いたいぐr(((マルコ (2023年3月16日 18時) (レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます!!!!結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです!!ヽ(;▽;)ノ 鼻水!?yaさんの鼻水はきっと綺麗です……!!!笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか?また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。(きたな) (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チュロス | 作成日時:2019年9月9日 17時