青い炎 ページ31
「ぁ…」
「やっぱりな。
足、挫いただろ。」
マルコさんは私を見上げ、眉根を寄せる。
「こんなの、た、大したこと無いです…!!」
「嘘つくなよい。腫れてる。」
マルコさんが言う通り、私の足首は赤く腫れていた。
「なんですぐ言わなかった?」
「ここまで、腫れてると思ってなくて……」
「ったく……また我慢したな。」
マルコさんは私の頬を両手で挟む。
「……ひゅひまひぇん。」
マルコさんは少し微笑むと、私の足首に両手を当て青い炎を手に灯す。
「……綺麗。」
「……ほら、終わったよい。」
私が炎に見惚れている内に、治療はあっという間に終わってしまった。
「あ……ありがとうございます。」
「次は我慢するなよい?」
「ヘヘッ、はい…!!」
「ん、いい子だ。」
マルコさんは子供をあやす様に私の頭を撫でる。
「……ッ。」
「外、すっかり暗くなったな。」
マルコさんは窓に外に見える夜空を見て、小さく呟く。
「お出かけ、できなかったですね…」
私は少し複雑な気持ちで笑う。
「……今からでも行くか?」
私の笑顔を見たマルコさんは頭を掻きながら、少し照れたように話す。
「え。」
「ちょうど、今日は新月だ。
星がよく見えるだろうよい。」
「星…!!私、行きたい…です!!」
「なら、決まりだな。
ほら、乗れよい。」
マルコさんはしゃがみ、私に背を向ける。
「えっと、それは、つまり…その……」
「おんぶ、だよい。
一応、悪化しないようにな。」
「私、歩けますよ…!!」
「ダメだ、早く乗れ。乗らないなら……
連れて行かないぞ。」
マルコさんは意地が悪そうに笑う。
「う、分かりました……」
私は大人しく、マルコさんの広くて大きな背中に覆いかぶさる。
「お前、軽いな。
ちゃんと飯食ってるかよい?」
マルコさんは立ち上がり、そのまま店を出て暗い夜道を歩き出す。
「なっ、軽くないです……!!
マルコさんが筋肉オバケなんですよ。」
マルコさんは細そうに見えて、意外に筋肉質ということに最近気がついた。
「あの、マルコさん……」
「んｰ?なんだｰ?」
背中に耳を押し当てると、マルコさんの声で背中が振動しマルコさんの優しい声が体温と一緒に伝わってくる。
「レオンくんの腕に……痣みたいなの、ありましたか……?」
私は恐る恐る、震える声で尋ねる。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
