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「…………アッ、ハイ、すみません。」
目の前の美形に吠えられたことを理解するまでに数秒を要した。
がう、と噛み付いて来そうな勢いでこちらを睨んでいた彼は先ほど座り込んでいたペントハウスの影に再び座り込む。
…ふむ、そこ、わたしの定位置なんやけど。
なんて悪態を吐いたがもちろん口に出さず。
ただ、屋上には日陰がここしかないので、そそくさと彼の隣( 間隔は精一杯あけた )に、ハンカチを敷き、座った。
「えなに普通に座り込んでんの。」
「いやだってわたしいったじゃないですか、屋上に用事があるって。」
「え？なんでここなん？ずうずうしくない？」
「…だって、ここしか日陰がないし。ひとりで今日の反省会するだけなんで、邪魔しないですから、」
三角座りした彼は、膝に両手を置くとそこに頭を乗せ、綺麗な顔をこちらに向ける。
もちろん、澄んだ黄色の瞳がこちらを見つめていることに気づくのに、時間は要さなかった。
なんですか、の意を込め見つめ返すと、なぜか彼も見つめ返してくる。
あまりにもいたたまれない。
イケメンの綺麗な瞳に見つめられ続けて、変な気持ちにならない人なんているのだろうか？
わたしは思わず、余計な口を開いた。
「え、どうしたんです？」
「……んー？なんか、お前見とると落ち着くねん。」
「は、ぁ、」
おうこのイケメンなに言っとんやろか、喉元まで出かけた言葉はもちろん押し込む。これも今日で何度目のことだろうか。
生粋の人たらし、と言ったところだろうか？
正直、この人をわたしの目の前で振った女の顔は、一度でいいからこの目で拝みたい。
節穴なのか、それとも望み高なのか、どうにも不思議でならなかった。
「なあ名前教えてよ。俺は2年B組のシャオロン。」
「…あ、2年Dの、小鳥遊Aです。」
「え、同い年だったん。随分落ち着いてるからさあ、一個上かと思った！というわけで、とりあえず敬語さん付けやめようや。」
「え、は、あ、うん？わかっ、た。シャオロンくん。」
満足そうに2度ほど頷いた彼の目尻に溜まった涙がこぼれ落ちそうで、思わず手を伸ばして拭いたくなる衝動に駆られた。
「Aちゃん？」とちゃん付けで名前を聞いて、伸ばしかけていた手を慌てて引っ込める。
衝動的に動くことは少ないわたしだが、思考するというラインにすら引っかからなかった行動に、自身がびっくりするばかりだった。
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。ﾏﾙ(プロフ) - 星空さん» コメントありがとうございます◎わ〜とてもうれしいです！たくさんきゅんを摂取していってくださいね！ゆっくりにはなりますが、更新の方頑張りますので、ゆるっと応援お願いします。 (2020年8月20日 6時) (
レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - もうめっちゃ心臓がキュンってします……！！好きですありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))私もこんな青春したい(´；ω；｀)この小説でドキドキ摂取してます(？)これからも無理せずに更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月19日 3時) (レス) id: df42e0e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - デデドン！さん» コメントありがとうございます◎ゆるゆるになりますがこれからもがんばります…！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - トドルゴンさん» コメントありがとうございます◎ほんとうですかうれしいです〜！(T . T)きっと心臓きゅって掴んだまま離しません！どうか引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
デデドン！ - めちゃくちゃ文が綺麗で好きです、、これからも頑張ってください！ちゅっ！！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 2c8648c87a (このIDを非表示/違反報告)
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