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場所は変わって生徒会室の前。
わたしは数分前から此処で足踏みをしている。
何故か、その理由は説明するまでもない。この部屋に入るのが怖いのだ。
学校中の女の子の憧れの場所。
眉目秀麗な秀才、天才たちが集まる生徒会、そんな場所に一般生徒Aのわたしが踏み込んでいいのだろうか？いやダメだな、それが例え生徒会長と書記長のお呼び出しでもダメだ、よし帰ろう。
その場で回れ右をする、一歩踏み出そうとした瞬間。
「なんや、おるやんけ。」
「へ、」
不機嫌そうなバリトンボイスを廊下に響かせたグルッペン先輩は、わたしのことを生徒会室に引き摺り込んだ。
中には苦笑いするトントンと、積み重なった書類たち…こんな忙しそうな時にわたしを呼び出したは何故だろうか？
「なんでいたのに入って来なかったんだ。」
「…怖かったから。」
「む…心外だな。それは俺が怖いということか。」
「いえ、女の子たちの目が、こわくて。」
「それは、すまん。」
バツが悪そうに顔を背けたグルッペンさんは、誕生日
席にあるパイプ椅子に座った。
その隣で書類作業をするトントンはずっと楽しそうに笑っている。
「で、なんの用ですか？」
「ん？なんかシャオさんがな、俺に謝りにきてん。Aちゃん預かったん、てか、連れてったん俺なんにほんますまん。って、それだけ。」
「そうそう。そん時生徒会室にいたのが俺とトン氏だけだったんだ、それで気になったのと、男とふたりで書類整理も飽きたからな、とりあえず呼んだんだ。」
「おうグルさんそれは聞き捨てられんなあ？」
「…まあまあ、今はAの話を聞こうじゃないか。な？な？」
席から立ってグルッペンさんを追い詰めるトントンを見て思わず笑いが溢れた。
こんな暖かい日常が、わたしの目の前にあったなんて、こんなに近くにあったなんて思いもしなかった。
グルッペンさんの双眸が緩慢な動きで細められる。ルビーのように澄み切った瞳は、生徒会室のLEDライトを反射する。煌く瞳はどこか冷たく、けれど、それを感じさせない程、グルッペンさんは優しい微笑みを湛えている。
呆れたようにグルッペンさんとわたしを交互に見るトントンの瞳は少し翳っていて薄暗いが、それはデフォルトのもので、この少し翳った赤か彼の色なのだろう。目の奥に燃える夕陽は、あの日の夕陽にそっくりだ。
「わたし、シャオロンくんのこと、すきなのかもしれないです。」
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。ﾏﾙ(プロフ) - 星空さん» コメントありがとうございます◎わ〜とてもうれしいです！たくさんきゅんを摂取していってくださいね！ゆっくりにはなりますが、更新の方頑張りますので、ゆるっと応援お願いします。 (2020年8月20日 6時) (
レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - もうめっちゃ心臓がキュンってします……！！好きですありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))私もこんな青春したい(´；ω；｀)この小説でドキドキ摂取してます(？)これからも無理せずに更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月19日 3時) (レス) id: df42e0e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - デデドン！さん» コメントありがとうございます◎ゆるゆるになりますがこれからもがんばります…！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - トドルゴンさん» コメントありがとうございます◎ほんとうですかうれしいです〜！(T . T)きっと心臓きゅって掴んだまま離しません！どうか引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
デデドン！ - めちゃくちゃ文が綺麗で好きです、、これからも頑張ってください！ちゅっ！！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 2c8648c87a (このIDを非表示/違反報告)
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