【速報】あの安室透にも弱点はあるらしい

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いつから彼女を好きになっていたのか

そう聞かれても分からない。


いつから彼女を目の前にすると"僕"が"僕"じゃ居られなくなったのか、

"恋はいつの間にか落ちているものなんですよ"

なんていう事を聞いたことがある気がする。


正直その時は そんなわけ無いだろう、と思っていたがどうやらそんなわけあったらしい。

現に俺は今いつの間にかAさんに落ちていた。



「…ふう」



恋愛沙汰など、興味が無かった筈なのに。

近寄るとしても、仕事の為だけだったというのに。


(……まさか、)


自らこんなにも"ほしい"と思ってしまうなんて。

そんな事、誰が想像したのだろう。



……いや、誰も想像してなかっただろう。


…そもそも、だ、…俺は一体彼女のどこに惹かれたのだろうか。

まあ確かに彼女は美人だしスタイルも良くてそれに加え弁護士。しかも優しい。正直、俺よりも彼女のほうが完璧だと思う。


(……どこ、)


―――俺は、どうしてこんなにも彼女が欲しいと望んでしまうのか。

―――一体彼女のどこに惹かれたのだろうか。

…考えてみても、結果は分からぬまま。


「…はあ、」


これ以上考えても仕方が無い、

そう思いベッド、……ではなく すぐ近くのソファへとごろん。


「―――ね、む、」


ソファに寝転んだ瞬間 瞼が重くなっていく。

睡魔が急激に襲ってきて、凄く眠い。


(…今日は、)


今日くらいは、いいか。

そう思い俺は睡魔に抗わず、ゆっくりと瞼を閉じた。



(今日はもう、これ以上何も考えたくない)


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