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丸山side
帰りの車では、Aちゃんは助手席に。
棺よりもずっと、小さくなってもうたから…。
Aちゃんはずっと
胸元のペンダントを握っとる。
丸「……お家帰ったらちゃんと食べて
少しでも眠るんやで。
Aちゃんが身体壊してまう。」
「………はい…(涙)」
丸「…家に何か食べれるもんある？
どっか寄ってこか？」
「………んーん、大丈夫です…
家にあるもの…適当に、食べます……(涙)」
…絶対嘘や。
…この子はきっと、放っておいたら
何も食べへん。
丸「…着くまで、目ぇ閉じとき？」
「ん……はい……(涙)」
少しでも身体、休めてほしいから…。
·
丸「……Aちゃん、着いたよ。」
「あ……すいません……
ありがとうございました…っ…」
丸「……何かあったらすぐ連絡してな。
何もなくても…泣きたくなったり、
話し相手が欲しくなったら連絡して。
僕からも、連絡するし…
…僕のこと、利用してくれてええから。」
「本当に…本当にありがとうございました…っ
丸山さんがいなかったら私…どうなってたか…
…気持ちが落ち着いたら、
何かお礼させてください…っ…」
丸「お礼とか、そんなんええからっ
とにかく…とにかく無理せんといてね。
一人で、溜め込まんで…
ほんまに、いつでも頼って。」
「っ、ありがとうございます…っ…
じゃあ…また…。」
丸「…うん、またね？」
車から降りていく背中は
昨日よりも一回りも二回りも小さく見えた。
家の鍵を開けて、玄関に入って、
扉が閉まるところまで見守って。
丸「……よし。」
…僕は僕にできることをしよう。
そのままスーパーに向かって
食材を色々買い込む。
丸「久しぶりに作るな…」
大根、人参、長ねぎ、豚肉、
油揚げ、ちくわ、糸こんにゃく…
そして酒粕。僕の得意料理。
自宅に帰って調理開始や。
作ってる間にご飯も炊いて。
丸「……できたぁ…っ」
丸ちゃん特製の粕汁と
炊きたてご飯のおにぎり。
Aちゃんが元気になるように…
いっぱいいっぱい祈りを込めて作った。
粕汁は熱々をスープジャーに入れて
おにぎりはラップで包む。
これを今からAちゃんに届けるんや。
紙袋に入れて、再びAちゃんの家へ。
インターホン押そうか迷ったけど…
丸「………」ｶｻｯ
ドアノブに紙袋を引っ掛けて
Aちゃんの家を後にする。
…LINEだけ、入れておこう。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - しゅしゅさん» 初めまして！お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！楽しんで?いただけたようで何よりです☺️ぜひこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2022年1月9日 21時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！文章が分かりやすい、読みやすいと言っていただけて嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2022年1月9日 21時) (レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。ゆず丸さんの小説が大好きです。今回の作品は一気に読んだのですがずっと泣きっぱなし。電車で通勤途中に読んでいたら大変なことになってました(笑)これからも素敵なお話しを楽しみにしています。 (2022年1月3日 8時) (レス) id: 3ab24625f7 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - シンプルにいって面白かったし感動しました！一気に全部読めたし、作者様の文章がわかりやすかった(?)読みやすかったです！これからも応援しています！ (2021年12月30日 23時) (レス) id: 96753055c2 (このIDを非表示/違反報告)
廉斗1126（錦戸亮依存症(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» はい！ (2021年12月30日 20時) (レス) id: 39f9ce47b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年11月26日 22時
