第五訓 ページ7
銀時サイド
高杉とかいう奴が俺からたまたま一本とって、そいつがAの兄貴だってわかったあの日から、そいつとヅラはAや俺と同じように先生の家に住んで学舎に通うようになった
まぁ、兄妹は仲良くが良いって先生も言ってたし、Aも嬉しそうだから良いんだけど……
銀「お前ら…近くね?」
そう言って、目の前にいる噂の兄妹を見た
今のこいつらは、高杉がAを自分の膝の上に乗せて一緒に本を読んでいる状態だ
俺は兄妹ってのがよくわかんねェけど、これは兄妹の枠を超えてる。うん←
しかしこいつらは、全くその自覚がないらしい
銀「いやそうだって。普通そんなにくっついてたらウザくないのか?」
『ウザくない。逆に嬉しい』
そう言って、Aは高杉の胸に嬉しそうに擦り寄って、高杉もそんなAの頭を愛おしそうに撫でる
高「探し続けてようやく会えたんだ。ウザがる方がおかしいだろ」
桂「俺は前からお前を知っているが、シスコンだったとは…」
銀高「「ヅラいたの?」」
桂「ずっと居たわァ!それに、ヅラじゃない桂だ!」
とりあえずヅラが居たことは置いといて、今はそうじゃなくて、どうやったらこいつらを離させられるかだが……そうだ!
銀「A!勝負だ!」
高「は?テメェ何言ってやがんだ?」
銀「まだ今日はAに挑戦してなかったからな!」
桂「確かに。銀時は強いと言っていたが、どれほど強いのかわからないから見てみたいな」
高「テメェまで何を…『いいよ』なっ!?」
俺の挑戦にOKを出したAは、ヒョイっと高杉の膝から降りて道場に歩き始めた
そんな姿を見て、高杉はこの世の終わりみたいに絶望した顔をしていた
Aはそんな高杉に振り返り、最近よく見せるようになった微笑みを浮かべた
『兄様にAの成長を、ちゃんと見てもらいたいから…』
高「…A…」ジーン
あいつ言いくるめられてんじゃねェのか?
そう思いつつできるならなんでも良いと思いながら道場に来て、竹刀を持って向き合っていた
もちろんのように周りには俺たちと同じように学舎に通うガキ共と、高杉と桂がいた
『……いくよ、銀兄』
銀「来い!今日はお前を倒してやる!」
互いに走り出したのが数分前…
バシィッ!!
そんな音が周りに響いて、俺の持っていた竹刀はAに吹っ飛ばされた
……チッ!また俺の負けかよ…
そう考えながら、俺はAが差し出している手を取った
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季奈乃 - この作品すごく面白いですね! 更新も頑張ってください! 応援してます!!!!! (2017年9月23日 13時) (レス) id: 937f71cb5a (このIDを非表示/違反報告)
香菜 - とても面白いです!これからも更新を頑張ってください!ほかの作品も作ってください! (2015年11月2日 17時) (レス) id: 39880b9d7b (このIDを非表示/違反報告)
信女(プロフ) - 面白いです!私も人に教えられるようなネタ持ってなくて…、初コメ失礼しました!更新頑張ってください! (2015年9月9日 6時) (レス) id: 58e33b6721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2015年8月24日 19時