【銀魂】大切なモノを失っていく世界

第十二訓 ページ15

桂サイド


秋…


緑色に包まれていた木々は赤く色づき、冷たい風が秋の訪れを感じさせる


読書の秋、食欲の秋、芸術の秋…秋の過ごし方は人それぞれだと思うが、今の俺は食欲の秋のようだ…



銀「キノコ狩りじゃァァァ！！」



そう…秋はキノコがうまい時期で、あまり金がない俺たちはこれを機に食料確保のために山に来ていたのだ



高「A、これ食えるか？」

『これは…ダメ、毒キノコ』

銀「A！これは？」

『これは…大丈夫、多分』

銀「Σ多分！？」



なぜか山の食材に詳しいAに聞きながら、どんどん山の奥に入って行く


その時…俺たちは異様なモノを発見した…



高「おい…なんだよこれ」

桂「なんだと言われてもな…」

『おっきなキノコ』

銀「これ、食えんのか？」



そう…森の奥地に行った俺たちの目の前には、俺たちと同じくらいの大きさのキノコが生えていた


桂「ってか、銀時。これを食うのか？」

高「こんなん食ったら腹ァくだすぜ？」

『美味しくなさそう…』

銀「いやいや、意外とそういうモンがうまかったりすんだよ」

高「おい、やめとけって…」



その言葉も聞かずに銀時がキノコを引っこ抜こうとした瞬間…キノコの傘から粉が降ってきて、風に流れて俺たちにもかかってきた



銀「Σぶわっ！」

『ひゃっ！』

高「だからやめろって言っただろ！」

桂「いかん！だんだん…眠く…な…」



眠ってたまるかと必死に目をこするが…抵抗虚しく意識は闇の中に引きずり込まれてしまった


続く

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