標的２１７…ハーフボンゴレリング（２） ページ28
続き
「…貴様に免じて、こいつらの命はあずけといてやる。だが、こいつはいただいていくぜぇ…ゔお"ぉい」
今の状況も忘れかけてその優しい温もりに身を預けていた歩美だったが、聞こえてきた鋭い声に再び身を固くする
そんな声の主であるスクアーロの手にあったのは、先程まで歩美が大事に持っていた指輪の入った箱
ディ「Σな」
バ「Σああっ、ボンゴレリングが…」
『っ…ボンゴレ、リング…？』
スク「……ゔお"ぉい」
聞きなれない単語に首を傾げた歩美だったが、スクアーロの視線が自分に向けられているのに気づいてビクッと肩を震わせた
スク「てめぇは…ヤツの期待を裏切るんだなぁ」
『…ぇ』
真っ直ぐに歩美を見つめるその目に、その言葉に、どこか落胆の色が見えて…
スク「チッ…じゃあなぁ」
バ「まっ、まてっ、ううっ！」
ディ「おい、無茶すんな」
『……』
歩美にまるで興味を失ってしまったかのように箱を持ち去っていくスクアーロの背中に、歩美は呆然と見送ることしかできなかった
リ「深追いは禁物だぞ」
『Σっ、リボーン…』
リ「わりーな、アユ。オレは奴に攻撃しちゃいけねーことになってんだ」
『……なんで…』
リ「奴もボンゴレファミリーだからだ」
『Σっえ！？
(わ、私はボンゴレのボスになるために…え、殺されかけ…っ、ええっ！？も、もしかして…やっぱり……私じゃ……だめ…？)』
リボーンの言葉が理解できずにグルグルと頭の中を回り、だんだんとメガティブな方向に思考が変換されようとした時…遠くからサイレンが近づいてきた
ファン、ファン、ファン…
「ボス…サツだぜ」
ディ「ああ。アユ、その話は後だ。廃業になった病院を手配した。行くぞ」
『はい。っ…ぁ、隼人と、武…』
リ「あいつらなら心配ねーぞ」
山「大丈夫か、アユ！」
獄「10代目！いったい何なんすか？奴は？」
『っ、二人とも！』
リボーンの言葉通り…獄寺と山本は気絶した状態から復帰していたようで、心配気な表情で歩美に駆け寄ってきた
そんな二人に駆け寄ろうとした歩美に、隣にいたリボーンが即座に待ったをかけてきた
リ「お前らの戦闘レベルじゃ、足手まといになるだけだ。とっとと帰っていいぞ」
獄山「「！」」
『Σりっ、リボーン！？』
リ「行くぞ」
『Σっは……はぃ。』
リボーンの言葉に動けずにいる二人をしりめに、歩美はリボーンにひかれる手を振りほどくことはなかった
続く
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十六夜☆(プロフ) - Ray@二次元LOVEさん» 指摘コメントありがとうございます！でも問題は無いので大丈夫です！ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: f83bc8c19a (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 標的222にて恐らくですが、夢主の名前と家光の名前が光景になっています (2019年8月27日 1時) (レス) id: 0d5710c941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2019年6月23日 23時
