標的２０５…それから。日常の一片 ページ15
六道骸との戦いから、一ヶ月後…
カキーン…
人々の熱気に満ちた野球グラウンドにて、白いボールが空に大きく打ち上がった
フゥ「わーーっ！！」
ハ「ホームランです！！」
『すごい…っ、武！』
獄「ったく。山本ごときに相手チームは何やってんスかねぇ…てめーらしっかりやんねーと暴動起こすぞ！！」
『Σっ！？(何しに来たの！？)』
煙を噴出するダイナマイトを持って怒鳴る獄寺に、歩美は落ち着かせようと手を伸ばした
そう、今日この日は…野球部の秋の大会であり、山本は何とか無事に出場することができたのだ
笹「まぁ落ち着け、タコヘッド。スポーツ観戦ではやるべきことがあるだろ
野球などやめて、ボクシングやらんかー！！」
『Σっ！！(それも間違ってるー！！)』
獄「バカやってんじゃねーぞ芝生頭が！！」
笹「甘いぞタコ頭！！バカはバカでもボクシングバカだ！！」
『Σっ！？(バカは認めてるんですか！？)』
「ファールいったぞー！」
そんな声にグラウンドへ視線を戻せば、ボールがこちらに向かって飛んできていて…
『Σひゃっ！』
パシッ
歩美が驚いて頭を下げれば、ボールは頭一つほど上を通って、獄寺と了平の後ろにいた人物のグローブに納まった
『っ、ビアンキ！』
ビ「歩美が作ったお弁当、持ってきたわよ」
獄「Σでーっ！」
ブーッ
『っは、隼人！！』
京「大丈夫？」
ビアンキを見てひっくり返った獄寺に駆け寄り、もはや野球観戦どころではなくなってしまった
いつも通りの光景に平和を感じて、六道骸との戦いはまるで遠い日の出来事のように感じた
ゾクッ
平和を感じていたその時、何か…冷たく鋭い視線のようなものを感じて身震いし、歩美は慌てて周りを見渡した
感じたその気配は、先程思い浮かべていたものだったから…
しかし、想定していた顔はなく…歩美は気のせいだと再び仲間達に視線を戻した
急に周りを見渡した歩美に、そんな姿を目撃したリボーンは不思議に思い同じく周りを見渡す
すると、一組の子供連れの家族に目がいって…ニヤリと笑う
リ「一人はさみしそーだな。またいつでも相手になってやるぞ」
「また今度にしよーね」
「うん！……また…いずれ…」
母親と共に歩く子供…その右目には【六】の文字が刻まれていた
ひとつの大きな節目は、わずかなトゲを残しながらも…こうして幕を閉じた
しかし、すぐ…また新たな舞台が始まろうとしている
黒曜編end
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十六夜☆(プロフ) - Ray@二次元LOVEさん» 指摘コメントありがとうございます！でも問題は無いので大丈夫です！ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: f83bc8c19a (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 標的222にて恐らくですが、夢主の名前と家光の名前が光景になっています (2019年8月27日 1時) (レス) id: 0d5710c941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2019年6月23日 23時
