標的２０４…それぞれの居場所。ひとつの終わり（３） ページ14
続き
『……あの、三人は…』
リ「罪を裁かれ、罰を受けるだろーな」
『ば…罰…』
リ「軽くはねーぞ。オレ達の世界は甘くねーからな」
『……はい。』
いずれ、自分が嫌でも浸らなければいけない世界…その一端を歩美は知った
復讐者と入れ替わるように、今度は白衣に担架を持った者達がホール内に押し寄せてきた
リ「医療班が来たな」
『ぁ…ランチアさん、は…』
リ「解毒後に、復讐者に連れてかれたらしいな」
『Σっ！？』
ちゃくちゃくとケガ人が運び出され、歩美はそれを見ることしかできないでいる
『……っ』
リ「心配すんな。超一流の医療班だ」
『…はい。』
リボーンの言葉に、僅かに身体の力を抜いた…その瞬間、体中に電撃が走った
『Σい"っ…！？いっ、た、〜〜っ！？』
否、電撃が走ったと勘違いするほどの痛みが体中に現れ、歩美は体を庇うように自らを抱きしめる
体中の筋肉が、悲鳴をあげているかのような痛み…
リ「小言弾のバトルモードは、すさまじく体を酷使するからな。体への負担が痛みとなって帰ってきたんだ」
『Σっ！？んぐっ、い、っ、〜〜っ！！がっ！！』
どさっ…
リ「あまりの痛みに気を失っちまったか…まだまだ鍛えねーとな」
他者から与えられた痛みではなかったために恐怖心はなかったものの、痛いものは痛く、嫌いなものは嫌いで…耐えられずに歩美は意識を飛ばした
そんな歩美にリボーンは叱ることはなく、むしろ満足そうに笑みを浮かべて、歩美の柔らかな髪を撫でた
リ「でも、9代目の司令はクリアだぞ。今回のことで、壁も大きく崩せたはずだ。よくやったな、アユ
オレも家庭教師として……ねむい…ぞ…スピーッ」
痛みに意識を飛ばした歩美と、そんな歩美に寄り添うように眠りについたリボーン
そのまま病院へと運ばれ、翌日には…未だ抜けない痛みと共に目を覚ます
けれど、周りには仲間達がいて…
そして、周りには笑顔で溢れている…
そばに、導いてくれる家庭教師がいる…
ここが、沢田歩美の、居場所…
たとえ、大嫌いで、醜い世界でも…
…歩美は、守りたい…
標的２０５…それから。日常の一片→←標的２０３…それぞれの居場所。ひとつの終わり（２）
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十六夜☆(プロフ) - Ray@二次元LOVEさん» 指摘コメントありがとうございます！でも問題は無いので大丈夫です！ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: f83bc8c19a (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 標的222にて恐らくですが、夢主の名前と家光の名前が光景になっています (2019年8月27日 1時) (レス) id: 0d5710c941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2019年6月23日 23時
