標的5…悪夢((会話なし ページ8
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目が覚めると、そこは…まるで地獄のような場所だった
僕は特殊な能力を使って、人の夢から夢へ渡り歩くことができた。時には、その者の心の奥深くにある精神世界にも…
酷い夢や精神世界は見慣れたし、僕自身もそれなりに地獄を体験しては来ましたが…これほどのものは、そう多く体験することはないだろう
空は、重苦しく分厚い雲に覆われ…
大地は、数え切れないほどの屍が浮かぶ血の海へと変わり…
屍の見た目は様々で、ある程度は人間と異形に分けることができる見た目をしていた
空気中には、血と硝煙のにおいが充満している
見渡すかぎり立っている者はおらず、突き出した岩場と簡単に折れそうな枯れ木ばかりが目に入った
その時、ざっ…と、足音のようなものが聞こえて振り返れば…そこにはいた
真っ白なジャッポネーゼが来ているというキモノを着て、黒くて固そうな胸当てをした白い…いや、白の強い銀色の髪をひとつに結んだ10代後半と思わしき女性だ
その容姿はある程度目立つものではあるが、それを除いても…彼女の容姿は普通のものじゃなかった
その真っ白に近い格好はほとんどが赤く…血の色に染まっていて、背中には何本もの棒が突き立てられていた…その背中には、深々と棒の先にあるはずの刃が突き刺さっているのだと思う
女性はソレを抜こうともせず、一歩…また一歩と、確実に前に進む
少しすれば彼女の目の前には崖が現れて、立ち止まる
崖の前には縛られた薄いブラウンの長い髪の人物が座っていて、その者を隠すように…女性と同じような見た目の男性が、ジャッポーネにあるというカタナを振り上げていた
女性は止めようとして男性に手を伸ばすも…どこからかまた凶器が飛んできて、彼女に突き刺さる
そんな女性に構うことなく、男性は…座っていた人物の首を、落とした
それを皮切りに、更に何本もの女性に凶器が降り注ぎ…最後には、女性は動かなくなった
そして先程の場所をもう一度見れば…首を落とされたはずの男が立っていて、女性と似た男性の方がうつ伏せで倒れていた
倒れている男に向かって、立っている男がカタナを振り上げ…降ろした
途端、世界は真っ暗になった…
夢は終わり、僕は強制的にこの世界から放り出される
彼女は、恐らくあの状態でも意識を飛ばしてはいなかったはずだ…
あの状態でも意識を飛ばすことができず、死ぬことも…楽になることも許されないだなんて……
本当に、なんて悪夢なんでしょうね
標的6…美しく儚い世界(前編)→←標的4…日常((ほぼ会話なし
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十六夜☆(プロフ) - モエナさん» コメントありがとうございます!メガティブになってた所を修正しました。教えて下さりありがとうございます! (2018年6月18日 12時) (レス) id: daaab74543 (このIDを非表示/違反報告)
モエナ(プロフ) - 銀魂とリボーンのコラボ好きです!応援してます!後、標的6の最後辺りのネガティブがメガティブになってます。気になったのでコメントさせて頂きました! (2018年6月17日 18時) (レス) id: 108ca69897 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 銀魂とリボーンの作品が大好きで、凄く嬉しい作品です。雲雀さんカッコいい!!これからも無理せず更新頑張ってくださいね応援します。 (2018年6月10日 17時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
尾崎紅葉 - 銀魂きたーーーーーー!!!!!!!!!!!これからどうなるのかが楽しみです!更新頑張ってください! (2018年6月9日 16時) (レス) id: f02ea9a8e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2018年6月9日 13時