標的30…初の殺しと貸し(前編) ページ33
Aside
あの怒涛の体育祭が終わった数日後、休みの日に家でくつろいでいた俺の携帯に、一本電話がかかってきた…が、名前は表示されてねえ
『はいもしもし、坂田ですけど?』
リ《お、繋がったな。オレだぞ》
『…オレオレ電話はお断りします』
リ《ちげーぞ。リボーンだ。わかってんだろ?》
『……なんで俺の電話番号知ってんだよ』
リ《オレの情報網を舐めてもらっちゃ困るぞ》
『困るぞって…』
お前赤ん坊だろ…ガキにまで殺しの道具持たせるとか、人手不足かよマフィアボンゴレ…
『…んで、用件は?』
リ《ああ。実はツナが初めての殺しを成功させちまってな。その後の処理を頼みてーんだ》
『おー…Σ待て!なんで死体の処理を頼って俺に電話してくんだよ!!』
リ《よくやってんだろ?不良潰した時とか…》
『Σ殺ってねーよ!!いや、確かに咬み殺し後の処理とかはやってたりすっけど…!!』
リ《んじゃ頼むな。ヒバリには貸しにしといてくれって伝えといてくれ》
『え、あ、ちょっコラ!!』
リ《ちゃおちゃお》
ブチッ
音をたててきれた携帯を眺めて、俺は思わず頭を抱えてしゃがみこむ
『っ〜〜…ったくよぉ……んなこといったら、恭弥が乗らねーわけねーだろうが…』
「…なにが?」
『いや、あの赤ん坊がよぉ……Σぉお!?』
独り言で言ったつもりだったのに、気づけば…俺の背後に立って不思議そうに見下ろす恭弥がいた
恭「あの赤ん坊が…なに?」
『ぁ……あー…死体処理をしてほしーんだと…貸一つで』
恭「ワオ…あの赤ん坊に貸しができるってこと?」
『ら、らしいぞ…』
恭弥は口元に手を当てて、その手でも隠しきれないほどに心底楽しそうな顔をして、今度は俺の腕を掴んで引っ張った
恭「…行くよ」
『…ちなみに、一応聞くが…どこに?』
恭「決まってるでしょ。あの赤ん坊のところだよ
Aの話じゃ、あの草食動物の家庭教師なんだってね?なら、あれの家に行ったらいいんでしょ?」
『…なんで俺まで?』
恭「…ヒマでしょ?」
『ヒマだけどもっ!!』
なんでわざわざ俺までー!!
なんて言葉が、あの俺様何様風紀委員長様な恭弥に通じるわけもなく…俺はほぼ強制的にバイクの後ろに座らされて、叩きつける勢いでヘルメットを被せられる
『Σんぐっ!!ちょ、もうちょい優しくしろよ!!』
恭「ほら、ちゃんと僕にしがみついてないと落ちるよ」
『分かってるっつーの!!』
続く
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十六夜☆(プロフ) - モエナさん» コメントありがとうございます!メガティブになってた所を修正しました。教えて下さりありがとうございます! (2018年6月18日 12時) (レス) id: daaab74543 (このIDを非表示/違反報告)
モエナ(プロフ) - 銀魂とリボーンのコラボ好きです!応援してます!後、標的6の最後辺りのネガティブがメガティブになってます。気になったのでコメントさせて頂きました! (2018年6月17日 18時) (レス) id: 108ca69897 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 銀魂とリボーンの作品が大好きで、凄く嬉しい作品です。雲雀さんカッコいい!!これからも無理せず更新頑張ってくださいね応援します。 (2018年6月10日 17時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
尾崎紅葉 - 銀魂きたーーーーーー!!!!!!!!!!!これからどうなるのかが楽しみです!更新頑張ってください! (2018年6月9日 16時) (レス) id: f02ea9a8e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2018年6月9日 13時