【銀魂×REBORN】銀の刃となりて炎を灯す【始まり・日常編】

標的１６…マフィアの勧誘 ページ19

Aside



「チャオっす」

『……は？』



あ、ありのまま、今起こったことを話すぜ…

応接室で仕事をしてたら、窓からスーツを着た赤ん坊が現れて流暢に喋って挨拶してきやがった…

な…何を言っているのかわからねーと思うが、大丈夫だ安心しろ、俺もわかってねーから


と、心の中で懐かしいネタを披露しながら、目の前に現れた赤ん坊を見た

…ってか、この赤ん坊…



『お前、沢田くんとこの…』

リ「ああ。オレはリボーン。ツナのカテキョーだぞ」

『カテキョー…家庭教師……弟とかじゃなく？』

リ「そうだぞ。オレはツナを立派なボンゴレの次期ボスにするように頼まれて、はるばるイタリアからやってきたんだ」

『イタリア…ってかボンゴレって、パスタ？』

リ「違うぞ。ボンゴレってのは、イタリアに本部を置く世界最大級のマフィアだぞ」

『………は？』



…俺、疲れてんのかもしれねーな…



赤ん坊…リボーンは、窓のヘリから俺の正面のソファーに座った…仕方ねーから、お茶くらいだしてやるか



リ「エスプレッソを頼むぞ」

『おー…ん？俺言葉に出てたか？』

リ「いや。オレは読心術が使えるんだぞ」

『…あ、そう…とりあえずわかった』



脳内処理が追いつかなくなってきたところで理解するのを諦めて、さっさと用意したエスプレッソと茶菓子のイチゴケーキを出してやって、同じようにコーヒーとケーキを持って座り直す



リ「ズズ…それでな、お前にもツナのファミリーに入ってほしいんだ」

『ズズゥ…それはつまり、俺に沢田くんの下についてマフィアやれってのか？』

リ「そうだぞ。お前の人脈とコミュニケーション能力の高さ、洞察力と強さは、ボスを支える上で重要な力になるからな」

『んー…まーなぁ…』



褒められてんだろうけど、地味に喜べねーんだよな……どーすっかなー…



『恭弥には、もう声かけたのか？』

リ「まだだぞ。その内、ツナ達と鉢合わせでもさせるつもりだ」

『そうか…じゃ、俺も保留にしといてくれや』

リ「わかったぞ」

『ありがとよ。ま、俺入れてーなら、恭弥をうまく説得してみろよ』



リボーンは来た時と同じように、窓からひらりと出て行った…

あいつも、結構つえーんだろーな……マフィア、か…

標的１７…入ファミリー試験（前編）→←標的１５…飛び降り未遂事件

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す