【銀魂×REBORN】銀の刃となりて炎を灯す【始まり・日常編】

標的８…ダメツナ少年の逆襲？（前編） ページ11

Aside


骸と会って以来、夢…精神世界に行けば骸がいて、あの夢も暗い方の精神世界へ行くことも減った

おかげで精神的だけじゃなく、見た目的にも体調が良くなったみてーで、恭弥が心配そうに不安げに声をかけてくることもなくなった…よかったよかった


そして季節は巡って梅雨入り直前の６月…

入学したてのこの時期は浮かれる連中が多くて、そっち関連の仕事が増えるからストレス発散にゃ丁度いい…って、恭弥が言ってた！


で、だ…またよくわかんねー事案が発生したわけだ

なんでも、今年入学してきた一年男子がパンツ一丁で町中を走り回り、そのまま同じく一年女子に告白したらしい…青春って言えるほど甘酸っぱくはねーよな


で、翌日の今日…告白された側の女子の自称彼氏である剣道部主将で俺と同い歳の“持田”が、自称彼女の仇討ちをするため立ち上がった

なんと朝礼が始まる前の時間に、風紀委員会に無断で…む・だ・ん・で！道場でやり会おうってんだよ


相手は露 出狂だからといっても年下で剣道初心者…
それも、運動ダメで勉強ダメな“ダメツナ”っつーアダ名を持つ少年を大勢の生徒の前で、叩きのめそうとしてるらしい

…ッチ…めんどくせー



調子乗った不良を咬み殺しにいって不在の恭弥に変わって草壁からその辺の話を聞いて、仕方なく俺は重い腰を上げた…いや、物理的に重いわけじゃねーからな！？


……で、道場に来てみりゃどーだ？

負けて倒れてるのは(なんでかハゲてるけど…)持田で、勝って生徒に囲まれてるのが(なんでかパンイチだけど)うわさのダメツナ少年…

どーなってんだ？


そうこう考えてる内に、道場の中にいる生徒のひとりが風紀委員会…というより、その中央にいる俺に気がついて顔を青くさせて、その青は他の生徒にどんどん広がっていく

しん…と静まり返った道場内で、隣にいた草壁が俺を見る



『めんどくせーから端的に言う。首謀者、出せ』



そう軽くいえば、静まり返った道場内に響き渡り…生徒達は気絶した持田とパンイチのダメツナ少年を生贄みてーに差し出した

うっわ、持田マジでハゲじゃん…ダメツナ少年震えてるし…さみーの？


首謀者二人を確認して、他の生徒を見回す



『関係ない野次馬は、さっさと教室戻れ
どんな理由があろうが、チャイムなる前に席つけなかった奴ぁ遅刻扱いだぞ』



それなりにでかい声でいえば、タイミングよく予鈴が鳴って、ほぼ全員が慌てて道場を出ていった


続く

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