標的１…イタリアからきた彼（１） ページ3
日本。並盛町にある並盛中学校の体育館
「アユ！ボールいったよ！」
『はい。』
パシッ
バスケットボールをしっかりと両手で受止め、そのままゴールへ……入らず、放物線を描いたボールは、ゴールに届かず全く手前に落下してバウンド…
ピーッ
そして、終了のホイッスルが広い体育館内に響いた
片付けを始める他の女子生徒達を横目に、アユと呼ばれた少女……沢田歩美は、先程自分へ声をかけてくれた黒髪の少女に駆け寄る
黒髪の少女の隣には、茶髪の少女がにこやかに笑っていた
『花…ごめん。ボール取れなくて…』
花「いいのよ別に。あんたはいっつも重く考えすぎなのよ」
「アユちゃんってば、本当に球技苦手だよね」
『はい。京子も…ごめん』
花と呼ばれた黒髪の少女…黒川花は呆れ顔で、京子と呼ばれた茶髪の少女…笹川京子はやはり優しげな笑みで、同じようにアユをなぐさめている
京「大丈夫！誰にだって苦手なことくらいあるよ！」
花「アユは球技が苦手なぶん別のスポーツは結構うまいし、勉強もできるし、何より強いし…あとはそのすぐ謝るところとかどうにかできてたらもうチートよね」
京「うん！アユちゃんがテストで80点より下がったの、一度も見た事ないもんね！」
『はい。勉強は嫌いじゃないので…』
片付けの片手間の会話の中、数人の少女達が…主に歩美に近づいてくる
「沢田さん。ちょっといい？」
「悪いんだけど、掃除変わってよ」
花「ちょっと、あんた達！」
『え…ぃ、いっ…いぇ…』
「「じゃ、お願いね」」
『……はい。』
何か告げようと口を開閉させていた歩美だったが、少女達はそれを待たずに掃除用具を押し付け去っていく
花「ちょっと、当番でしょ！」
「私達部活あるから〜」
「いいじゃない。沢田さんってば、いっつも何言っても断らないんだから」
京「アユちゃん！もっと早く断らなきゃ！お母さんのお手伝いするから、早く帰るって！」
『はい……いいんです。走って帰るので…』
モップを握りしめ、諦めたように儚く微笑む歩美に何も言うことができなくなったふたりは、諦めたようにため息をつく
…いつもこうなんだから、と…
花「じゃあアユ。悪いけど、私今日用事あるから先帰るわね」
京「アユちゃんごめんね。私も今日は委員会が…」
「片付け終わったか、京子」
京「あ、持田先輩」
持田と呼ばれた黒髪の男が体育館入口に立ち、京子を呼んだ
続く
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くまさん(プロフ) - とても面白いです！ツナの成り代わり小説が好きなのでみれてよかったです！これからも頑張ってください (2019年2月22日 1時) (
レス) id: b86cabc8e3 (このIDを非表示/違反報告)
レインガーナ(プロフ) - えーと、今回はじめてすべて読んですごく面白かったです！オチは獄寺君が良いなぁ(ﾎﾞｿｯ (2019年2月11日 23時) (レス) id: c89d3d410a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - ミリアさん、本好きさん。コメントありがとうございます！オチついては雲雀さんが多いようですが、現在は獄寺くんをと思ってます。ツナ成り代わりで雲雀さんオチって結構多いので… (2019年2月10日 15時) (レス) id: daaab74543 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - とても面白いです。この作品のファンになってしまいました。続きがきになりまます！無理をせずに更新頑張って下さい！応援しています！オチがあるなら雲雀恭弥さんがいいです。 (2019年2月10日 11時) (レス) id: 85ea7aa836 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - リボーンのツナの成り代わり作品は、大好きなので凄く嬉しいです!!今後の展開と続きが楽しみです！!オチがあるなら雲雀さんをお願いします。今後も無理せず体調に気をつけて自分のペースで更新頑張って下さい。ファンとして応援してます。 (2019年2月10日 10時) (レス) id: 5216ee3091 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2019年2月8日 20時
