Cause, I love you. to そらる ページ28
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目が覚めたら、見覚えのない指輪が、心臓にいちばん近い指に嵌っていた。
「そらるくん、これなに」
「指輪」
「それはわかるよさすがに」
「じゃあよかった」
このあと外出るから判子と好きなペンと出れる支度しといてね、なんて言いながらスクランブルエッグ作らないでほしい。私はバター多めが好きだよ。
「ねぇ」
「はいはい、バター多めでブラックペッパーね」
くそう。好みを完全に掌握されていた。いやでも、いくらそらるくんといえど、さすがにパーフェクトな朝食は用意できないはず……。うん、そうでしょ。絶対。
「あ、ちゃんとコーヒーも用意してるしトーストも厚切りで用意してあるから、さっさと風呂入って髪巻いてきなよ。今やることそれしかないから」
完璧だった。なんなのあなた。もしや話したこと全部覚えてたりするの……? えっ、怖い……。
「早くしないとその格好のまま出かけるよ」
「ごめんなさい」
こんな贅沢な朝、なかなかないよなぁ、なんて思いながら、ご丁寧に湯船にお湯まで張られているので、嫌がらせのようにゆっくり入ってやろうと心に決めた。
ここまで至れり尽くせりだと、下心がありそうで非常に心臓に悪い。
I waiting you.→←I want you!!! very much!!!
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Rin(プロフ) - しゅーずさんや3部さんやS!Nさんの作品と初めて巡り会えてテンションあがりました!もっとのびてほしいです…これからも更新楽しみにしています! (2019年7月15日 21時) (レス) id: 6f41a7d296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:硝子体 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/glass/
作成日時:2019年6月26日 20時