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「お母さん、
どんなに困っている人でも
笑顔で助けちゃうんだよ…
超カッコイイヒーローさ
僕もなれるかなぁ」
「………………!!!!!
ごめんねぇ出久
ごめんね……！！」
あぁ、違うんだ
違うんだ母さん
あの時僕が言って欲しかったのは……
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
あの男の人はカメラの方を向き言った
『じゃァ、言うけどよォ
家の中には殺されそうになった子供がいるのに、外で個性を持ってる奴らはうじうじうじうじ助けずにほかのヒーロー待ってんだよ？！
テメェらが行かねぇから無個性の俺が言ったんだろうが！！
何がヒーローだよ。
無個性なのに中にいる子供を守った俺の方が絶対お前らより派手なヒーローだっつぅの！
おい、この映像を見てるテレビの前のお前ら！
ヒーローになりたければ俺みたいなヒーローを目指せ！
以上だ。』
まるで「無個性でもヒーローになれる。」と言われているようだった。
1度止まった涙がまた溢れ出る。
今までずっと言って欲しかった言葉。
そうだ。
僕は「ヒーローになれる」と言って欲しかった。
テレビの中の彼がオールマイトのように輝いて見えた。
彼はカメラに背を向けてAちゃんと一緒に去っていく。
次のニュースに変わっても僕はテレビの前に座りさっきの言葉を思い出した。
"無個性なのに中にいる子供を守った俺の方が絶対お前らより派手なヒーローだっつぅの！"
"ヒーローになりたければ俺みたいなヒーローを目指せ！"
「ぼくでも……
僕でも彼みたいなヒーローになれるかなぁ
ううん。なる。なるんだ。
彼みたいなカッコイイヒーローに……！」
生放送があった日から僕の憧れはオールマイトと名前がわからない男の人となった。
いつか、男の人に会って「自分は貴方に憧れてきた」ということを伝えたい。
生放送をみたその日はなんだかいい夢を見た気がした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
1章
鬼と記憶
[完]
沢山の方に閲覧してもらいとても嬉しいです。
コメントもありがとうございます。
2章はAの小学生生活を書いていきます。
これからもよろしくお願いします。
ｽｩｯｯ
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赤みの黒(プロフ) - めっちゃ面白くて大好きです！無理せず頑張って下さい！ (2020年11月5日 9時) (
レス) id: b60d53a004 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 更新待ってます！！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
Yes！！ - 面白いです!！更新を楽しみにしているので（無理の無い程度に）頑張ってください!応援してます!！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: 21f7438531 (このIDを非表示/違反報告)
青春を返せ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年5月16日 13時) (レス) id: f38cd6c1be (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 更新されるの楽しみ待ってます！！！ (2020年4月27日 19時) (レス) id: a9119a2c12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｽｩｯｯ x他1人 | 作成日時：2019年5月31日 18時
