師匠助けてください【鬼滅×ヒロアカ】

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宇髄が熱弁した映像は生放送だったこともあり瞬く間にネット上で広まって行った。

ヒーローを悪くいうところなどに賛否両論あるが、大体の人が無個性での勇気ある持ち主(+イケメン)と宇髄を褒めたたえ【謎の無個性ヒーロー】として有名になった。


また、1部の無個性の人達に大きな影響を与え、今まで家に引きこもりがちだった人でも宇髄のようになりたいと鍛錬をするようになった例も少なくはなかった


宇髄の影響はAの仲いいあの子にも与えた。




――
緑谷出久。
医者に無個性と判断され強個性の幼なじみになにかとボコボコにされている男の子である。

緑谷はたまたまその時オールマイトの映像ではなくニュースを見ていた。
テレビの中では恐ろしい敵が家の中に入っている最中だった。


「この家…
Aちゃんの所じゃ……！
オールマイト……！Aちゃんを助けて……！」

友達の家が襲われている。
しかも内容を聞く限り

"母親と思わしき人と中には子供がいる"らしい。


その事を聞いた緑谷は余計オールマイトが来ることを願った。
大切な友達なのだ。自分と同じ無個性で泣き虫なのに自分を守ってくれた友達。



友達の救いを願っているとテレビが騒がしくなった。

「ちょ、中に入られては困ります！」

「ヒーローじゃないのに中に入ろうとするな！！死にたいのか！？」


なんと、一般人が入ろうとしているらしい。

なんで、ヒーローじゃなくて一般人か入ろうとしているんだ？
疑問に思っていると男は口を開け言った。


「地味だ。いや、地味通り越して無。お前らそれでもヒーローかよ？

なに自分の個性が不利〜だよ。

ヒーローってのは個性が不利だろうがなんだろうが困ってるヤツらを助けることだろうが！！！


俺はお前らと違うからな。

助けに行く。

そう、派手にな。」



僕はこの時思った。

この場にいる誰よりもヒーローだと。

これからが速かった。その人はさっさと中に入るとすばやく敵を倒したようで騒がしかった家の中が静かになった。


次第に中からは女の子の泣き声が聞こえてきた。
Aちゃんは助かったのだ。

僕は自分の事のように嬉しく目から涙が溢れた。

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